Logical Domains 1.2 管理ガイド

付録 D Logical Domains Configuration Assistant

Logical Domains Configuration Assistant を使用すると、基本的なプロパティーを設定することによって論理ドメインの構成手順を実行できます。Logical Domains Configuration Assistant は、Sun CoolThreads サーバーと呼ばれるチップマルチスレッディング (CMT) べースのシステム上で実行されます。

Configuration Assistant は、構成データを収集したあと、論理ドメインとして起動するのに適した構成を作成します。Configuration Assistant によって選択されるデフォルト値を使用して、有効なシステム構成を作成することもできます。

Configuration Assistant は、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) ツールおよび端末ベースのツールである ldmconfig の両方として使用できます。

端末ベースのツールについては、「Logical Domains Configuration Assistant (ldmconfig) の使用」 および ldmconfig(1M) マニュアルページを参照してください。

GUI ツールの起動については、「Logical Domains Configuration Assistant (GUI) の使用」 を参照してください。

Logical Domains Configuration Assistant (GUI) の使用

Logical Domains Configuration Assistant GUI は、Logical Domains ZIP バンドルの一部として提供されます。

ターゲットシステムで Logical Domains 1.2 ソフトウェアが動作していること、および使用中のシステムで JavaTM SE Runtime Environment Version 1.6 以上が動作していることを確認してください。

コマンド行から Configuration Assistant GUI を実行するには、次のとおり入力します。


$ java -jar "Configurator.jar"

この GUI ツールには、システムの構成を作成するのに役立つオンスクリーンマニュアルが含まれています。

Logical Domains Configuration Assistant (ldmconfig) の使用

端末ベースの Configuration Assistant である ldmconfig では、ユーザーインタフェース画面に対応する一連の操作が実行されます。最終的には、論理ドメインに配備可能な構成が作成されます。

以降の節では、ldmconfig コマンドをインストールする方法および Configuration Assistant ツールのいくつかの機能について説明します。

Logical Domains Configuration Assistant のインストール

Logical Domains Configuration Assistant は、SUNWldm パッケージの一部として提供されます。

SUNWldm パッケージをインストールすると、/usr/sbin ディレクトリに ldmconfig コマンドが格納されます。このコマンドは、旧バージョンでの使用のために、/opt/SUNWldm/bin ディレクトリにもインストールされます。

必要条件

Logical Domains Configuration Assistant をインストールおよび実行する前に、次の条件を満たしていることを確認してください。

制限事項および既知の問題

Logical Domains Configuration Assistant には、次の制限事項があります。

ldmconfig の機能

端末ベースの Configuration Assistant である ldmconfig では、ユーザーインタフェース画面に対応する一連の操作が実行されます。最後の手順に到達するまで、後方 (前の手順) および前方 (次の手順) に移動できます。最後の手順では、構成が生成されます。いつでも Configuration Assistant を終了したり、構成をリセットしてデフォルトを使用できます。最後の画面では、論理ドメインに構成を配備できます。

まず、Configuration Assistant は、システムを自動的に検査し、ベストプラクティスに基づいて最適なデフォルトのプロパティーを判断してから、これらのプロパティーのうち配備の制御に必要なプロパティーを表示します。これは完全なリストではないことに注意してください。他のプロパティーを設定して構成をさらにカスタマイズできます。

ldmconfig ツールの使用法については、ldmconfig(1M) マニュアルページを参照してください。

次のプロパティーを調整できます。

次に、Configuration Assistant は、作成される配備構成の概略を表示します。これには次の情報が含まれます。

最後に、Configuration Assistant は、システムを構成して、指定された論理ドメイン配備を作成します。また、実行される処理についての説明と、システムを構成するために実行するコマンドを表示します。この情報は、システムを構成するために必要な ldm コマンドの使用法を理解するのに役立ちます。


注意 – 注意 –

この構成手順に影響を与えたり、このプロセスを中断したりしないでください。システムの構成が不完全になることがあります。


コマンドが正常に終了したら、変更を有効にするためにシステムを再起動してください。