この節では、ドメインへの仮想ネットワークデバイスの追加、既存の仮想ネットワークデバイスのオプションの設定、および仮想ネットワークデバイスの削除について説明します。
仮想ネットワークデバイスを追加するには、次のコマンド構文を使用します。
# ldm add-vnet [mac-addr=num] [mode=hybrid] [pvid=port-vlan-id] [vid=vlan-id1,vlan-id2,...] [mtu=size] [id=network-id] if-name vswitch-name ldom |
各表記の意味は次のとおりです。
mac-addr=num は、このネットワークデバイスの MAC アドレスです。数字は、80:00:33:55:22:66 など標準の 8 ビット表記にする必要があります。詳細は、「自動または手動による MAC アドレスの割り当て」 を参照してください。
mode=hybrid は、可能な場合に、この vnet で NIU ハイブリッド I/O を使用するようにシステムに要求します。可能でない場合、システムは仮想 I/O に戻ります。このハイブリッドモードは、アクティブな vnet で設定すると、遅延再構成とみなされます。詳細は、「NIU ハイブリッド I/O の使用」 を参照してください。
pvid=port-vlan-id には、仮想ネットワークデバイスをメンバーにする必要のある VLAN をタグなしモードで指定します。詳細は、「Logical Domains ソフトウェアでの VLAN のタグ付けの使用」 を参照してください。
vid=vlan-id は、仮想ネットワークデバイスがタグ付きモードでメンバーとして属する必要のある 1 つ以上の VLAN を指定します。詳細は、「Logical Domains ソフトウェアでの VLAN のタグ付けの使用」 を参照してください。
mtu=size は、仮想ネットワークデバイスの最大転送単位 (MTU) を指定します。有効な値の範囲は 1500 ~ 16000 です。
id=network-id は、新しい仮想ネットワークデバイスの ID です。デフォルトでは ID 値は自動的に生成されるため、OS で既存のデバイス名に一致させる必要がある場合に、このプロパティーを設定します。「仮想デバイス識別子およびネットワークインタフェース名」 を参照してください。
if-name (インタフェースの名前) は、後続の ldm set-vnet または ldm rm-vnet コマンドで参照するために仮想ネットワークデバイスのインスタンスに割り当てられる、論理ドメインで一意の名前です。
vswitch-name は、接続する既存のネットワークサービス (仮想スイッチ) の名前です。
ldom には、仮想ネットワークデバイスを追加する論理ドメインを指定します。
すでに存在している仮想ネットワークデバイスのオプションを設定するには、次のコマンド構文を使用します。
# ldm set-vnet [mac-addr=num] [vswitch=vswitch-name] [mode=[hybrid]] [pvid=port-vlan-id] [vid=vlan-id1,vlan-id2,...] [mtu=size] if-name ldom |
各表記の意味は次のとおりです。
mode= (空白のまま) では、NIU ハイブリッド I/O が無効になります。
if-name (インタフェースの名前) は、設定する仮想ネットワークデバイスに割り当てられている一意の名前です。
ldom には、仮想ネットワークデバイスを削除する論理ドメインを指定します。
それ以外のコマンド引数は、「仮想ネットワークデバイスを追加する」 で説明しているものと同じです。