ターゲットマシン上に、ソースドメインの移行に対応できる十分な空きメモリーが存在する必要があります。さらに、移行が終了するまで次に示すいくつかのプロパティーが維持される必要があります。
同じ数、同じサイズのメモリーブロックを作成できる必要があります。
メモリーブロックの物理アドレスが一致する必要はありませんが、移行が終了するまで同じ実アドレスが維持される必要があります。
ターゲットマシンには、ソースドメインの移行に対応できる十分な空きメモリーが存在する必要があります。また、ターゲットマシンの使用可能メモリーのレイアウトとソースドメインのメモリーのレイアウトに互換性がある必要があります。互換性がないと、移行は失敗します。
特に、ターゲットマシンのメモリーが複数の小さいアドレス範囲に分割されているのに、ソースドメインには単一の大きいアドレス範囲が必要な場合、移行は失敗します。次の例は、この場合について示したものです。ターゲットドメインの 2 つのメモリーブロックに、2G バイトの空きメモリーがあるとします。
# ldm list-devices memory
MEMORY
PA SIZE
0x108000000 1G
0x188000000 1G
|
ソースドメイン ldg-src にも 2G バイトの空きメモリーがありますが、これは単一のメモリーブロックに配置されています。
# ldm list -o memory ldg-src
NAME
ldg-src
MEMORY
RA PA SIZE
0x8000000 0x208000000 2G
|
このようなメモリーレイアウトの場合、移行は失敗します。
# ldm migrate-domain ldg-src dt212-239 Target Password: Unable to bind 2G memory region at real address 0x8000000 Domain Migration of LDom ldg-src failed |