この節では、LDoms ソフトウェアに関連するソフトウェアについて説明します。
Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェア を使用すると、制御ドメインやその他のドメインで Solaris OS をセキュリティー保護することができます。詳細は 『Solaris Security Toolkit 4.2 Administration Guide』 および 『Solaris Security Toolkit 4.2 Reference Manual』 を参照してください。
Logical Domains 1.2 ソフトウェアは、セキュリティーサービスを提供する Solaris Security Toolkit (SST) バージョン 4.2 とバンドルされて提供されます。Sun は、Logical Domains の次回のリリース以降、Logical Domains ソフトウェアバンドルから SST を削除することを計画しています。
ただし、Logical Domains システムを強化するために、新しいバージョンの SST を引き続きダウンロードして使用できます。SST 5.0 は、Solaris 10 OS および OpenSolaris OS で使用できます。このプロジェクトに関する情報およびソースコードについては、http://opensolaris.org/os/project/sst/ のプロジェクトページを参照してください。
Logical Domains Management Information Base (MIB) ソフトウェアは、Sun 以外のアプリケーションを使用して遠隔監視やいくつかの制御操作を実行する場合に役立ちます。詳細は 『Logical Domains (LDoms) MIB 1.0.1 Administration Guide』 および 『Logical Domains (LDoms) MIB 1.0.1 Release Notes』 を参照してください。
LDoms ソフトウェア用の LDoms MIB ソフトウェアは、LDoms 1.0.1 以降のソフトウェアとともに動作します。
この節では、Logical Domains ソフトウェアと互換性があり、Logical Domains ソフトウェアとともに使用できるソフトウェアについて説明します。使用しているバージョンの LDoms ソフトウェアおよびプラットフォームで使用可能なソフトウェアのバージョン番号を、そのソフトウェアのドキュメントまたは使用しているプラットフォームのドキュメントで必ず確認してください。
SunVTS 機能は、特定の LDoms ソフトウェアリリースおよび特定のプラットフォーム上の制御ドメインとゲストドメインで使用可能です。SunVTSTM (Sun Validation Test Suite) は、Sun サーバーの大部分のハードウェアコントローラとデバイスの接続性および適切な機能を確認することによって、Sun のハードウェアのテストおよび検証を行う包括的な診断ツールを提供します。SunVTS の詳細は、『SunVTS 5.0 ユーザーマニュアル』を参照してください。
Sun Management Center 4.0 アドオンソフトウェアは、Logical Domains Manager ソフトウェアが有効になっている制御ドメインでのみ使用できます。Sun Management Center は、オープンで拡張可能なシステム監視および管理ソリューションです。このソフトウェアは、JavaTM Runtime Environment と一種の SNMP (ネットワーク管理用プロトコルの一種。Simple Network Management Protocol の略) を使用することで、Sun 製品とそのサブシステム、コンポーネント、および周辺デバイスの総合的で包括的な管理を企業規模で行うことができます。Sun Center 環境内のハードウェア監視のサポートは、適切なハードウェアサーバーモジュールのアドオンソフトウェアを使用して、ハードウェア構成および障害の報告に関する情報を Sun Management Center の管理サーバーとコンソールに提供することで実現されます。サポートされるサーバーでの Sun Management Center 4.0 の使用法に関する詳細は、『Sun Management Center 4.0 Release Notes 』を参照してください。
Sun Explorer Data Collector は、Logical Domains Manager ソフトウェアが制御ドメインで有効になっている場合に使用できます。Sun Explorer は診断データ収集ツールです。このツールは、シェルスクリプトといくつかのバイナリ実行可能ファイルで構成されています。Sun Explorer Data Collector の使用法に関する詳細は、『Sun Explorer User’s Guide 』を参照してください。
Solaris Cluster ソフトウェアは、LDoms 1.0.2 までの Logical Domains ソフトウェアリリースでは I/O ドメイン上でのみ使用できます。LDoms 1.0.3、1.1、および 1.2 ソフトウェアでは、Solaris Cluster ソフトウェアをゲストドメインで使用できますが、いくつか制限があります。制限および Solaris Cluster ソフトウェアの一般的な概要については、Solaris Cluster のドキュメントを参照してください。
次のシステムコントローラ (SC) ソフトウェアは、LDoms 1.2 ソフトウェアと対話します。
Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0 ファームウェアは、Sun UltraSPARC T2 ベースのサーバープラットフォームの監視、管理、および設定を行うために使用できるシステム管理ファームウェアです。ILOM はこれらのプラットフォームにプリインストールされており、LDoms がサポートされ、Logical Domains Manager 1.2 ソフトウェアが有効になっているサーバーの制御ドメインで使用できます。ILOM をサポートする Sun のラックマウント型サーバーまたはブレードサーバーで共通の機能およびタスクについては、『Sun Integrated Lights Out Manager 3.0 ユーザーズガイド』を参照してください。使用しているサーバープラットフォームに固有な ILOM の機能およびタスクについては、ほかのユーザーマニュアルに記載されています。ILOM のプラットフォーム固有の情報は、使用しているシステムに付属のマニュアルセットで参照できます。
Advanced Lights Out Manager (ALOM) Chip Multithreading (CMT) Version 1.3 ソフトウェアは、Logical Domains Manager 1.0.1 ソフトウェアが有効になっている UltraSPARC T1 ベースのサーバーの制御ドメインで使用できます。『Logical Domains 1.2 管理ガイド』の「LDoms と ALOM CMT の使用」 を参照してください。ALOM システムコントローラを使用すると、サポートされている CMT サーバーの管理を遠隔で行うことができます。ALOM を使用すると、ネットワークを介して、あるいは端末または端末サーバーに接続されている専用のシリアルポートを使用して、サーバーの監視や制御を行うことができます。ALOM が提供するコマンド行インタフェースを使用すると、地理的に分散しているマシンまたは物理的にアクセス不可能なマシンを遠隔から管理できます。ALOM CMT Version 1.3 ソフトウェアの詳細は、『Advanced Lights Out Management (ALOM) CMT v1.3 ガイド』を参照してください。
Netra Data Plane Software Suite は、完全なボード用ソフトウェアパッケージソリューションです。このソフトウェアは、Sun CMT プラットフォームのマルチストランドパーティション分割ファームウェアの上部に、最適化された開発および実行環境を迅速に提供します。Logical Domains Manager には、このソフトウェアとともに使用する ldm サブコマンドとして、add-vdpcs、rm-vdpcs、add-vdpcc、および rm-vdpcc があります。このソフトウェアの詳細は、『Netra Data Plane Software Suite 2.0 User’s Guide 』 を参照してください。