キーボードをタイプするのが困難なユーザは、間違ったキーを押してしまうことがよくあります。たとえば、「t」を押そうとして「r」を押してしまう場合などがあります。スローキーをアクティブにしておけば、所定の時間以上押したキーだけが入力として受け入れられます。間違って押したキーは、入力とみなされません。
スローキーとバウンスキーを同時にアクティブにすることはできません。
スローキーのオン/オフは、次のいずれかの方法で切り替えることができます。
AccessX のメインウィンドウで [スローキー] チェックボックスをオンまたはオフにする。
[Shift] キー (左右のいずれか 1 つ) を 8 秒間以上押したままにしておく。[Shift] キーを 4 秒間押したままにしておくと、ビープ音が鳴り、この機能のオン/オフの切り替えを実行していることがわかります (-accessx オプションを指定して X サーバーを起動した場合にのみ有効)。
Shift キーを 8 秒間押したままにしておくと、リピートキーも有効になります。
スローキーがアクティブなときは、キーのステータスを通知するように設定してください。そうしておけば、入力とみなされるだけの時間キーを押しているかどうかを推測する必要がありません。
[設定] ウィンドウには、スローキーが有効なときのキーのステータスの通知方法を設定するためのチェックボックスが 2 つ (「押された時」および「受け付けた時」) あります。これらのチェックボックスを使用すると、次のようにビープ音を鳴らすことができます。
キーが初めて押されたときに、ビープ音を鳴らす
キーが入力として受け入れられたときにビープ音を鳴らす
キーが初めて押されたときおよびキーが入力として受け入れられたときにビープ音を鳴らす
ビープ音を鳴らさない
受け付け遅延とは、キーが初めて押されたときからそのキーが入力とみなされるまでの時間間隔のことです。この値は、図 E–4 の [受け付け遅延 (秒)] スライダを使用して設定できます。指定できる値の範囲は、0 〜 5 秒です。