Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

手入力によるデータ型の作成: 一般的な手順

この節では、データ型構成ファイルの作成方法を説明します。

データ型の構成ファイル

データ型定義を含む構成ファイルの要件は次のとおりです。

データベース検索パスの変更については、検索パスの値の設定を参照してください。

データ型定義を作成するには

  1. 既存のデータベース・ファイルを開くか、新しいファイルを作成します。

    詳細は、データ型の構成ファイルを参照してください。

  2. 次の構文を使って、データ型のデータ属性を定義します。

       DATA_ATTRIBUTES data_type_name
        {
          ICON						image_name
          DESCRIPTION				string
          attribute_field
          attribute_field
          …
        }

    それぞれの意味は次のとおりです。

    data_type_name — このデータ型に指定する固有の名前

    image_name — アイコン・ファイルのファイル名またはパス。ファイルのベース名を使用します。たとえば、myimage.m.pmmyimage.t.pm というアイコン・ファイルには、myimage を使用します。

    attribute_field — データ型の外観と動作を定義するフィールド

    string — 文字列。内容はデータ型のアイテムヘルプです。

    詳細は、パーソナル・アクションとデータ型の作成例を参照してください。

  3. 次の構文を使って、データ型のデータ基準を定義します。

       DATA_CRITERIA criteria_name
        {
          DATA_ATTRIBUTES_NAME	data_type_name
          criteria_field
          criteria_field
          …
        }

    それぞれの意味は次のとおりです。

    criteria_name — この基準定義の固有の名前

    data_type_nameDATA_ATTRIBUTES 定義で使用する名前

    criteria_field — ファイルをこのデータ型に割り当てるための基準を定義するのに使用するフィールド

    詳細は、データ型のデータ基準の定義を参照してください。

  4. データベース・ファイルを保存します。

  5. データ型のアイコンを作成します。

    詳細は、データ型に使用するアイコン・イメージの指定を参照してください。

  6. 必要に応じて、属性定義の ACTIONS フィールドにリストされたアクションを作成します。

  7. [デスクトップツール] アプリケーション・グループの [アクションの再読込み] をダブルクリックし、データベースを再読み込みします。

パーソナル・アクションとデータ型の作成例

GIF 画像を表示する xgif というアプリケーションがシステムに含まれているとします。通常は、次のように入力してプログラムを実行します。

xgif filename

GIF 画像は、次の 2 つの方法で表示するものとします。

  1. 新規ファイル HomeDirectory/.dt/types/GifViewer.dt を開きます。

  2. データ型定義を入力します。

       DATA_ATTRIBUTES Gif
        {
          DESCRIPTION				Gif image file.
          ICON						GifIcon
          ACTIONS					View
        }
    
       DATA_CRITERIA Gif_Criteria
        {
          DATA_ATTRIBUTES_NAME			Gif
          NAME_PATTERN						*.gif
        }
  3. GifViewer アクションのアクション定義を入力します。

       ACTION GifViewer
        {
          EXEC_STRING					xgif %(File)Arg_1"Gif file to view:"
          WINDOW_TYPE					NO_STDIO
          DESCRIPTION					Double-click or drop a file to \
     										   start the Gif viewer.
        }

    定義に ICON フィールドは含まれないので、アクションはシステムのデフォルト・アイコンを使用します。

  4. 次のマップ・アクションを入力し、GifViewer アクションを、データ型定義にリストされた View アクションに接続します。この表示アクションを Gif 型ファイルに制限するには ARG_TYPE フィールドを使用します。

       ACTION View
        {
          ARG_TYPE				Gif
          TYPE					MAP
          MAP_ACTION			GifViewer
        } 
  5. ファイルを保存します。

  6. [デスクトップツール] アプリケーション・グループの [アクションの再読込み] をダブルクリックし、データベースを再読み込みします。