セッション・マネージャは X サーバの RESOURCE_MANAGER
属性を使用して、デスクトップ・リソースをすべてのアプリケーションに対して使用可能にします。次の手順を実行することにより、セッション・マネージャは RESOURCE_MANAGER
を読み込みます。
システムのデフォルト・リソースを読み込む
システム管理者によって指定されたシステム共通リソースをマージする
ユーザ指定のリソースをマージする
デスクトップのデフォルト・リソースは /usr/dt/config/language/sys.resources にあります。これらのリソースは、RESOURCE_MANAGER
属性を介して各ユーザ・セッションに対して使用可能にされます。このファイルは、その後のデスクトップのインストール時に上書きされてしまうので、編集しないでください。
/etc/dt/config/language/sys.resources を作成することによって、システムのデフォルト・リソースを引き数にできます。このファイルでは、デフォルト・リソースを無効にしたり、すべてのデスクトップのユーザに対して追加のリソースを指定したりできます。このファイルは、セッションの起動中にデスクトップのデフォルト・リソースにマージされるため、新規または更新されたリソースの指定だけをこのファイルに格納してください。このファイルに指定されたリソースは、RESOURCE_MANAGER
属性を介して各ユーザのセッションに対して使用可能にされます。このファイルに指定されたリソースは、デスクトップのデフォルト・リソース・ファイルで指定されたものよりも優先されます。
HomeDirectory/.Xdefaults ファイルを使用して、デスクトップのデフォルト・リソースとシステム共通リソースを増やすことができます。このファイルに指定されたリソースは、RESOURCE_MANAGER
属性を介してユーザのセッションに対して使用可能にされます。このファイルに指定されたリソースは、デスクトップのデフォルト・リソース・ファイルまたはシステム管理者のリソース・ファイルで指定されたものよりも優先されます。
X ツールキット・イントリンシクス・ユーティリティは、RESOURCE_MANAGER
か HomeDirectory/.Xdefaults のどちらかからアプリケーションのリソースを読み込むように指定します。通常、これはユーザの HomeDirectory/.Xdefault ファイルが無視されることを意味します。しかし、セッション・マネージャは上述のように、セッションの起動時に HomeDirectory/.Xdefaults を RESOURCE_MANAGER
にマージすることにより、HomeDirectory/.Xdefaults を格納します。
HomeDirectory/.Xdefaults を変更する場合、[リソースの再読込み] アクションを起動するまで新規アプリケーションはこの変更を表示できません。[リソースの再読込み] アクションは、デフォルト・リソース、システム共通リソース、およびユーザ指定のリソースで RESOURCE_MANAGER
を再読み込みするようにセッション・マネージャに通知します。これにより、システム共通リソース・ファイルと個人用リソース・ファイルをアプリケーションが使用できるように変更されます。
詳細は、次の項目を参照してください。
dtresourcesfile(4) のマニュアル・ページ