第1章 |
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この章では、TurboGXplus カードを備えたシステムを設定する方法について説明します。また、画面の解像度に合わせて TurboGXplus の設定を変更する方法や、複数のモニターを使用するための設定方法についても説明します。
TurboGXplus カードがサポートするモニターの一覧を以下に示します。
注 - 表 1-1 のモニターの機種および仕様は、予告なく変更される場合があります。詳細は、購入先にお問い合わせください。 |
モニター ID センスコードに対応するデフォルトの画面解像度を、表 1-2 に示します。
TurboGXplus フレームバッファーに画面解像度を設定する場合には、不揮発性メモリーに格納された PROM スクリプトである nvramrc を実行する必要があります。PROM はデバイスの調査する際に、変数 use-nvramrc? の値を調べ、真の場合はnvramrc 内の FORTH コードを実行します。それ以外の場合は probe-sbus (Ultra 以前のシステムの場合)、probe-all (Ultra システムの場合)、install-console、banner を呼び出します。
probe-sbus または probe-all ステージと、install-console ステージの間に解像度を初期化する例を、以下に示します。
初めに probe-sbus または probe-all が呼び出されてデバイスを調べます。これによりデバイスツリーが作成され、デバイスが初期化されます。
次の行では、モニターの表示設定値を含む vsetup という FORTH ワードを定義しています。
以下の行は、モニタービデオの設定値を表しています。表 1-3 では、この行に含まれる設定値について説明しています。
" 117000000,71691,67,16,112,224,1280,2,8,33,1024,COLOR,0OFFSET" |
vsetup 4 の行では、ビデオ文字列をスタック上にプッシュしています。数字の 4 は、解像度を変更するモニターのセンスコードを定義しています。サポートされているモニターコードについては、表 1-4 を参照してください。使用する数値は、TurboGXplus フレームバッファーに装備されたモニターと一致させてください。
その次の行では、解像度を変更するデバイスのパスを示す文字列 /sbus/cgsix@1 を、FORTH のスタックにプッシュしています。cgsix@1 の "1" は、SBus スロット番号を表します。
SBus スロット 1 上の cgsix フレームバッファーを変更する例を以下に示します。
"override" 文字列は、FORTH のスタック上にあるデータを使用して解像度を再設定する cgsix の fcode PROM の、実際のエントリポイントです。execute-device-method は、実際に override を呼び出し、成功・失敗フラグを返します。このフラグは、execute-device-method の後に続く drop コマンドでは無視されます。
残りの 2 行 (install-console と banner) では、表示装置の端末ドライバをインストールして、リセット時または再起動時にバナーを表示します。
UNIX スクリプトを使用して、TurboGXplus を 1280 x 1024、67 Hz の解像度に設定する例を以下に示します。
PROM を使用して、TurboGXplus を 1280 x 1024、67 Hz の解像度に設定する例を以下に示します。
TurboGXplus がサポートする解像度のコードを以下に示します。
スロット 2 の TurboGXplus カードに 16 インチのモニターを接続して、1024 x 768、60 Hz に設定する例を以下に示します。
UNIX スクリプトを使用して、スロット 2 の TurboGXplus カードを 1024 x 768、60 Hz に設定する例を以下に示します。
スロット 1 の TurboGXplus カードを 1152 x 900、76 Hz に設定し、スロット 3 の TurboGXplus カードを 1280 x 1024、67 Hz に設定して、2 台の 19 インチモニターを使用する UNIX スクリプトの例を以下に示します。
複数のモニターの使用方法についての詳細は、第 12 章を参照してください。
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