Solaris 10 ご使用にあたって

新しくインストールされたパッケージに patchadd でパッチを再適用できない (6219176)

patchadd コマンドは、次の状況ではパッチを再適用できません。

  1. パッチの対象となるパッケージの一部が含まれていないシステムにパッチを適用する。

  2. パッチを適用したときにインストールされていなかったパッケージをあとでインストールする。

  3. 新しくインストールしたパッケージにパッチを適用するためにパッチを再適用する。

あとで追加したパッケージに適用するパッチ部分はインストールされません。次の出力のようなメッセージが表示されます。


patchadd ~tsk/patches/111111-01
Validating patches...

Loading patches installed on the system...

Done!

Loading patches requested to install.

Done!

The following requested patches are already installed on the system
Requested to install patch 111111-01 is already installed on the system.

No patches to check dependency. 

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

回避方法 1: システムにゾーンを作成していない場合は、-t オプションを指定して patchadd コマンドを実行します。


# patchadd -t patch-ID

上記のコマンドで、patch-ID は適用するパッチの ID です。

回避方法 2: システムにゾーンを作成してある場合は、次の手順を実行します。

  1. パッチを削除します。


    # patchrm patch-ID
    
  2. システム上に存在しないが、パッチの対象となる追加のパッケージをインストールします。


    # pkgadd -d device pkgabbrev
    

    上記の例で、device はインストールするパッケージへの絶対パスを示します。pkgabbrev はインストールするパッケージの略称を示します。複数のパッケージ名を指定できます。

  3. パッチを再インストールします。


    # patchadd  patch-ID