Solaris 10 の概要

コンソールサブシステムの機能拡張

Solaris 10 8/07 リリースでは、次のコンソールサブシステムの拡張機能が追加されました。

Coherent Console

Coherent Console サブシステム機能は、コンソール出力のレンダリングを支援するためにカーネルコンソールサブシステムの一部を実装しています。Coherent Console では、PROM (プログラム可能な読み取り専用メモリー) インタフェースではなく、Solaris カーネル機構を使用してコンソール出力をレンダリングします。これにより、コンソールレンダリングの OnBoot PROM (OBP) に対する依存性が減少します。

Coherent Console では、カーネル常駐の framebuffer ドライバを使用してコンソール出力を生成します。生成されるコンソール出力は、OBP レンダリングを使用する場合よりも効率的です。また、Coherent Console によって、SPARC コンソール出力時の CPU のアイドリングが回避され、ユーザー体験が向上します。

たとえば、Coherent Console を使用すると、SPARC コンソールテキストのスループットやスクロール速度が向上し、ANSI カラーも使用できるようになります。