「Solaris 外字ツール」は、日本語 EUC、PCK、UTF-8 に共通のユーザー定義文字を作成します。このため、いずれかのロケールでユーザー定義文字を作成すると、いずれのロケールでもその文字を利用できます。ユーザ定義文字の登録可能領域については、「文字コード変換規則」を参照してください。
なお、「Solaris 外字ツール」を起動するためには X サーバが Xsun になっている必要があります。X86 版 Solaris ではデフォルトでは Xorg が起動していて 「Solaris 外字ツール」を使用することができ ません。Xsun への変更方法は『Solaris 10 ご使用にあたって』を参照してくだ さい。
Solaris オペレーティングシステムでサポートされているユーザー定義文字フォントファイル形式で、ユーザー定義文字を保存する
ビットマップのユーザー定義文字とアウトラインのユーザー定義文字を同時に作成する
必要なサイズのビットマップのユーザー定義文字を一括して作成する
別のフォントを参照しながら編集する
ドラッグ&ドロップによりコードポイントの移動を簡単に行う
BDF/PCF フォントファイルを編集する
ユーザー定義文字辞書登録用中間ユーティリティを起動し、ユーザー定義文字の読みを辞書に登録する
「Solaris 外字ツール」は、次の 3 つのウィンドウで構成されています。各ウィンドウのメニューについては、「各機能の説明」を参照してください。
ユーザー定義文字を編集する画面です。
ユーザー定義文字を作成するときに参考にする文字を表示する画面です。「表示」メニューから「参照」を選択すると、編集画面の右側に表示されます。ツールバーの右端にあるボタンを押しても、同じことができます。
左側にアウトラインの文字、右側にビットマップの文字を表示します。
「一覧表...」ボタンを選択すると、現在登録しているユーザー定義文字が表示されます。
参照画面を表示したあと、「参照表...」ボタンを選択すると、このウィンドウが開きます。ユーザー定義文字を編集する際、他の文字を参考にするために使用します。
「Solaris 外字ツール」を起動するには、アプリケーションマネージャの「デスクトップアプリケーション」を開いて「Solaris 外字ツール」を選択するか、端末エミュレータで次のコマンドを入力します。
sun% /usr/dt/bin/sdtudctool |
環境変数 DTUDCFONTPATH でユーザー定義文字を保存するディレクトリを指定していない場合は、以下のディレクトリに保存します。
ローカルユーザーの場合: $HOME/.Xlocale/ja/fonts/UDC
スーパーユーザーの場合: $OPENWINHOME/lib/locale/ja/X11/fonts/UDC
環境の設定にもよりますが、ローカルユーザーがユーザー定義文字を登録した場合は、登録者の環境でユーザー定義文字を使用できるようになります。スーパーユーザーがユーザー定義文字を登録した場合は、登録したマシンおよび $OPENWINHOME を共有するマシンでユーザー定義文字を使用できるようになります。各ユーザーが環境変数 DTUDCFONTPATH に共有のディレクトリを指定すると、ユーザー定義文字を共有できます。
ユーザー定義文字を保存するディレクトリが存在しない場合は、起動時に次のダイアログが表示されます。
「Solaris 外字ツール」の機能について説明します。
「Solaris 外字ツール」の起動時に表示されます。
文字エディタのウィンドウタイトルには、ユーザー定義文字を読み込んだ場合はその保存ディレクトリ名が表示されます。また、フォントファイルを読み込んだ場合はファイル名が表示されます。
表 6–1 に、描画ツールが提供する各ツールの機能と操作方法を示します。描画ツールの中からツールを 1 つ選択すると、別のツールを選択するまで、そのツールが選択された状態になります。
ツール名 |
機能 |
操作方法 |
---|---|---|
自由線 |
手書きの線と個別のピクセルを描きます。 |
1. 「描画ツール」メニューから「自由線」を選択します。 2. 描画画面上で左マウスボタンを押しながら描画します。 3. 左マウスボタンを離します。 |
直線 |
直線を描きます。 |
1. 「描画ツール」メニューから「直線」を選択します。 2. 描画画面上で左マウスボタンを押しながら描画します。 3. 左マウスボタンを離します。 |
折れ線 |
連続する複数の線分を描きます。 |
1. 「描画ツール」メニューから「折れ線」を選択します。 2. 描画画面上で、線分の開始地点と終了地点ごとに左マウスボタンをクリックします。 クリックした場所から新たに線分が描画されます。 3. 線分の最終地点で左マウスボタンをダブルクリックします。 |
多角形 |
最初の描画線と最後の描画線の間を閉じた多角形を描きます。 |
1.「描画ツール」メニューから「多角形」を選択します。 2. 描画画面上で、描画線の開始地点と終了地点ごとに左マウスボタンをクリックします。 クリックした場所から新たに線分が描画されます。 3. 線分の最終地点で左マウスボタンをダブルクリックします。 |
四角形 |
四角形を描きます。 |
1. 「描画ツール」メニューから「四角形」を選択します。 2. 描画画面上で左マウスボタンを押しながら描画します。 3. 左マウスボタンを離します。 |
円 |
円を描きます。 |
1. 「描画ツール」メニューから「円」を選択します。 2. 描画画面上で左マウスボタンを押しながら描画します。 3. 左マウスボタンを離します。 |
消しゴム |
指定されたピクセルを消去します。 |
1. 「描画ツール」メニューから「消しゴム」を選択します。 2. 描画画面上で左マウスボタンを押しながら消します。 |
範囲指定 |
範囲を指定します。「編集」メニューのコマンドを使う場合は、最初に「範囲指定」で範囲を指定する必要があります。なお、指定領域を移動させるには、指定領域の中心付近を左マウスボタンで押しながらマウスを動かします。 |
1. 「描画ツール」メニューから「範囲指定」を選択します。 2. 描画画面上で左マウスボタンを押しながら範囲を指定します。 3. 左マウスボタンを離します。 |
文字エディタには次のメニューがあります。
ユーザー定義文字
ユーザー定義文字を読み込みます。環境変数 DTUDCFONTPATH が無効な場合は、$HOME/.Xlocale/ja/fonts/UDC から読み込みます。
開く...
フォントファイルを指定して読み込む場合に使用します。次のファイル形式のフォントファイルを指定できます。
BDF 形式のフォントファイル
PCF 形式のフォントファイル
保存
ユーザー定義文字を読み込んだ場合
ユーザー定義文字を別のフォントファイルとして保存し、利用するために必要なファイルを設定します。その後、ユーザー定義文字辞書登録用中間ユーティリティ (sdtudc_register) を起動します。
フォントファイルを直接指定して読み込んだ場合
読み込んだフォントファイルに保存します。
別名保存...
編集した結果を別のフォントファイル名で保存する場合に利用します。ユーザー定義文字を読み込んだ場合は選択できません。次のいずれかの拡張子を指定する必要があります。
BDF 形式のフォントとして保存する場合 .bdf
PCF 形式のフォントとして保存する場合 .pcf
オプション
グリッドのサイズ
アウトライン編集モード時のグリッドのサイズを指定します。単位はポイントです。
グリッドに合わせる
アウトライン編集モード時に描画位置をグリッド上に合わせる指定をします。
現行セッションのサーバーのフォントパスにユーザー定義文字を保存したディレクトリを追加します。このチェックボックスが選択されていない場合、フォントパスへの追加は行われません。このため、登録したユーザー定義文字を利用できません。
この項目を選択しないで、「Solaris 外字ツール」の終了後にサーバーのフォントパスに追加する場合は、次のようにします。
ローカルユーザーの場合
1. DTUDCFONTPATH を環境変数として設定している場合
sun% $OPENWINHOME/bin/xset +fp $DTUDCFONTPATH/Bitmaps,\ $DTUDCFONTPATH/Type1,$DTUDCFONTPATH/CID |
2. DTUDCFONTPATH を環境変数として設定していない場合
sun% $OPENWINHOME/bin/xset fp+ $OPENWINHOME/lib\ /locale/ja/fonts/UDC/Bitmaps,\ $OPENWINHOME/lib/locale/ja/fonts/UDC/Type1,\ $OPENWINHOME/lib/locale/ja/fonts/UDC/CID |
なお、指定したフォントパスが正しく設定されているかどうかは、xset コマンドで確認できます。次のように入力してください。
sun% xset q |
詳細は、xset(1) のマニュアルページを参照してください。
サーバーのフォント指定ファイルに、ユーザー定義文字を保存したディレクトリを追加します。以後サーバーを起動するたびに、フォントパスにユーザー定義文字を保存したディレクトリが自動的に追加されます。フォント指定ファイルには、次の 2 つがあります。選択されていないファイルは追加されません。
ローカルユーザーがユーザー定義文字を保存した場合のフォント指定ファイル
$HOME/.OWfontpath |
スーパーユーザーがユーザー定義文字を保存した場合のフォント指定ファイル
$OPENWINHOME/$LANG/OWfontpath |
この項目を選択しないで、「Solaris 外字ツール」終了後にフォント指定ファイルへ追加する場合は、vi などのエディタコマンドを使用して、フォント指定ファイルを次のように編集してください。
ローカルユーザーがユーザー定義文字を保存した場合
sun% /usr/bin/vi $HOME/.OWfontpath |
フォント指定ファイルを次のように編集します。
$HOME/.Xlocale/ja/fonts/UDC/Bitmaps <-- 追加 $HOME/.Xlocale/ja/fonts/UDC/Type1 <-- 追加 $HOME/.Xlocale/ja/fonts/UDC/CID <-- 追加 |
スーパーユーザーがユーザー定義文字を保存した場合
sun# /usr/bin/vi $OPENWINHOME/lib/locale/$LANG/OWfontpath |
フォント指定ファイルを次のように編集します。
存在するディレクトリを指定してください。正しく指定されていない場合は、 dtlogin で文字が表示できなくなります。
このインタフェースは変更される場合があります。フォント指定ファイルの編集は、ユーザー定義文字を利用する場合にだけ行なってください。
アウトラインから生成するビットマップサイズ
ユーザー定義文字を保存する際、自動生成されるビットマップフォントのサイズを指定します。
終了
「Solaris 外字ツール」を終了します。
モードの切り替えは、ツールバーの「アウトライン」ボタンと「ビットマップ」ボタンで行います。
次の 2 つのモードがあります。
文字の作成をアウトラインベースで行います。なお、実際のイメージはアウトラインで囲まれた領域が塗り込まれたものとなります。
「表示」->「塗り込み」でイメージを編集画面に表示できます。
文字の作成をビットマップベースで行います。
「編集」メニューには次のボタンがあります。
元に戻す
直前の状態に戻ります。
カット
「範囲指定」で指定した領域を切り取り、バッファーに取り込みます。
コピー
「範囲指定」で指定した領域をバッファーに取り込みます。取り込んだ内容を編集画面に描くには、「ペースト」を選択します。
ペースト
バッファの内容を編集画面に描きます。
削除
「範囲指定」で指定した領域を削除します。
回転
アウトラインモード時に「範囲指定」で指定した領域を回転します。
斜め
アウトラインモード時に「範囲指定」で指定した領域を斜めの領域に変換します。
反転
ビットマップモード時に「範囲指定」で指定した領域の白黒を反転します。
アウトラインモード時の「範囲指定」では、文字を構成するオブジェクトのすべてのコントロールポイントが指定領域に含まれていなければなりません。コントロールポイントの表示は「表示」->「コントロール」で行います。
塗り込み
アウトライン表示の場合、アウトラインで囲まれた領域を塗りつぶします。 実際にフォントとして表示されるのは、このイメージです。
コントロール
アウトラインを描画する際の基準点を表示します。アウトラインモードで範囲指定をする場合、すべてのコントロールポイントが指定領域に含まれていないと、範囲指定は有効になりません。
ドラッグ
イメージ表示の移動 (「回転」または「斜め」) 途中の表示方法を指定します。
グリッド
編集画面上にグリッドを表示します。
参照
参照画面を開きます。
概要
「Solaris 外字ツール」のオンラインヘルプを表示します。
ヘルプの使い方
「ヘルプの使い方」を表示します。
バージョン
「Solaris 外字ツール」のバージョン番号を表示します。
一覧表には、ユーザー定義文字を読み込んだ場合はユーザー定義文字、フォントファイルを読み込んだ場合はファイルに含まれる文字が表示されます。一覧表から文字を選択すると、この文字が編集対象として編集画面上に表示されます。
一覧表のウィンドウタイトルには、ユーザー定義文字を読み込んだ場合はその保存ディレクトリ名、フォントファイルを読み込んだ場合はファイル名が表示されます。
ツールバーには、次のメニューがあります。
ページ
スライダを使って希望のページに移動します。
左矢印
前ページに移動します。
右矢印
次ページに移動します。
印刷...
印刷ダイアログを開きます。
閉じる
一覧表を閉じます。
元に戻す
一つ前の編集状態に戻ります。
カット
指定した文字を削除し、バッファーに格納します。
コピー
指定した文字をバッファーに格納します。
ペースト
バッファーの内容を指定した場所に描画します。
削除
指定した文字を削除します。
次ページ
次のページがある場合、「次ページ」で 1 ページ進みます。
前ページ
前ページがある場合、「前ページ」で 1 ページ戻ります。
サイズ
表示されているフォントのサイズを変更します。ただし、ビットマップフォントを読み込んでいる場合は変更できません。
コード
表示されている文字のコード体系を変更します。
参照表のインタフェースは、一覧表とほとんど同じです。ただし「ファイル」メニューの内容は、多少異なります。
開く
参照するフォントファイルを指定します。
インストールされているフォントを選択
システムで利用可能なフォントの一覧表を表示します。参照表には、ここで選択したフォントが表示されます。
閉じる
参照表を閉じます。
「Solaris 外字ツール」では、一覧表内でのドラッグ&ドロップ、一覧表から編集画面へのドラッグ&ドロップ、参照表から編集画面へのドラッグ&ドロップ、参照表から一覧表へのドラッグ&ドロップがサポートされています。
ドラッグ&ドロップ機能は、文字のコードポイントを移動する場合や、すでに登録されている文字を利用して文字を作成する場合に便利です。
次のいずれかの操作で、文字をコピーできます。
参照表からコピーする文字をマウスのアジャスト (中央) ボタンで選択し、一覧表のコピー先のコードポイントへドラッグ&ドロップします。
あるいは、一覧表でコードポイントを指定した後、参照表から参照する文字をマウスのアジャスト (中央) ボタンで選択し、編集画面にドラッグ&ドロップします。次に、保存ボタンを選択します。
ユーザー定義文字を、単語として日本語入力システムの辞書ファイルに登録すると、ユーザー定義文字の入力が容易になります。登録しない場合も、 JIS 区点コード入力または 16 進コード入力により、ユーザー定義文字を入力できます。ここでは、「Solaris 外字ツール」を利用して各日本語入力システムの辞書ファイル登録までの手順を説明します。単語登録に関しての詳細は、『ATOK for Solaris ユーザーガイド』、『Wnn8 ユーザーズガイド』を参照して下さい。
「Solaris 外字ツール」を起動します。詳細は、「起動方法」を参照してください。
「描画モード」を選択し、編集画面上に文字を描画します (起動時には「自由線」が設定されています)。
文字の描画が終了したら、編集画面下の「保存」ボタンを押します。
「次」ボタンを押し、次のコードポイントに移動します。
すべてのユーザー定義文字の登録が終了したら、「ファイル」メニューから「保存」を選択します。
「一覧表...」ボタンを押すと、登録したユーザー定義文字の一覧表が表示されます。この一覧表から直接、編集するユーザー定義文字を選択したり、登録するコードポイントを指定したりできます。
「Solaris 外字ツール」は、ユーザー定義文字を保存したディレクトリを自動的に現行セッションのフォントパスに組み込みます。詳細は、「文字エディタ」、「ファイル」を参照してください。
ユーザー定義文字の保存が終了すると、ユーザー定義文字の読みを辞書に登録するためのユーザー定義文字辞書登録用中間ユーティリティが自動的に起動します。
単語登録対象の日本語入力システム (ATOK for Solaris、Wnn8) を選択し登録するユーザー定義文字の「読み」と「コメント」を入力して、「了解」ボタンまたは「適用」ボタンを押します。「コメント」は、Wnn8 を使用する場合にのみ、辞書ファイルに登録されます。
7. で選択した日本語入力システム別にウィンドウが表示されます。ウィンドウの説明に従って処理を続けてください。
ATOK for Solaris 辞書ユーティリティ単語ファイルへの保存
Wnn8 テキスト形式辞書への保存
ユーザー定義文字の「読み」を辞書ファイルに登録しない場合、アプリケーションでの指定方法はコード入力となります。
ユーザー定義文字は、登録後に起動したアプリケーションから使用可能になります。
表 6–2 日本語入力システムで利用可能なユーザー定義文字のコード範囲
日本語入力システム |
図形文字集合 |
コード範囲 |
---|---|---|
ATOK |
日本語 EUC コードセット 1 日本語 EUC コードセット 3 PC 漢字 (PCK) UTF-8 |
0xf5a1 から 940 文字 0x8ff5a1 から 940 文字 0xF040 から 1880 文字 0xee8080 から 6400 文字 |
Wnn8 |
日本語 EUC コードセット 1 日本語 EUC コードセット 3 PC 漢字 (PCK) UTF-8 |
0xf5a1 から 940 文字 0x8ff5a1 から 940 文字 0xF040 から 1880 文字 0xee8080 から 1880 文字 |
区点入力モードにします。
ユーザー定義文字を登録したコードポイントを区点コードで指定します。ATOK for Solaris では、PC 漢字 (PCK) のユーザー定義文字領域に拡張した区点コードで表記するため、95 区から 114 区がユーザー定義文字の領域になります。よって、区点 85 区、01 点に相当する文字は 9501 と入力します。
区点入力ウィンドウを表示します。
ユーザー定義文字を登録したコードポイントを区点コードで指定します。
たとえば、85 区 1 点から一覧を表示して選択する場合は、区点入力ウィンドウで 85 を入力し、候補一覧を表示します。
一覧から選択します。
「Solaris 外字ツール」で作成されたユーザー定義文字は、以下のフォントに組み込まれます。
JIS エンコーディングのフォント
GothicBBB-Medium-H Ryumin-Light-H GothicBBB-Medium-V Ryumin-Light-V GothicBBB-Medium-Hojo-H Ryumin-Light-Hojo-H GothicBBB-Medium-Hojo-V Ryumin-Light-Hojo-V |
EUC エンコーディングのフォント
GothicBBB-Medium-EUC-H Ryumin-Light-EUC-H GothicBBB-Medium-EUC-V Ryumin-Light-EUC-V GothicBBB-Medium-Hojo-EUC-H Ryumin-Light-Hojo-EUC-H GothicBBB-Medium-Hojo-EUC-V Ryumin-Light-Hojo-EUC-V |
SJIS エンコーディングのフォント
GothicBBB-Medium-RKSJ-H Ryumin-Light-RKSJ-H GothicBBB-Medium-RKSJ-V Ryumin-Light-RKSJ-V |
83pv-RKSJ エンコーディングのフォント
GothicBBB-Medium-83pv-RKSJ-H Ryumin-Light-83pv-RKSJ-H GothicBBB-Medium-83pv-RKSJ-V Ryumin-Light-83pv-RKSJ-V |
組み込まれたフォント名は、各フォント名に New を付けたフォント名になります。たとえば、GothicBBB-Medium-EUC-H にユーザー定義文字を追加したフォントのフォント名は、NewGothicBBB-Medium-EUC-H になります。
「Solaris 外字ツール」を使って登録したユーザー定義文字を印刷するには、jpostprint(1) を実行して PostScript ファイルを生成してから、次のスクリプトを実行します。jpostprint は、デフォルトでは、$HOME/.Xlocale/$LANG/fonts/UDC ディレクトリに保存されているユーザー定義文字を使用します。
sun% /usr/lib/lp/postscript/jpostprint <テキストファイル名> | lpr |
環境変数 DTUDCFONTPATH で保存ディレクトリを設定した場合は、次のように指定します。
sun% /usr/lib/lp/postscript/jpostprint -u "$DTUDCFONTPATH/UDC%d.pfa" | lpr |
詳細は、jpostprint(1) のマニュアルページを参照してください。
ユーザー定義文字を利用した文章などを電子メールで送信する場合、受信側にも同様なユーザー定義文字環境がないと、表示されなかったり、文字化けを起こしたり、別の文字として表示されたりする問題が発生します。送信の際には、このことを考慮して送信する必要があります。外部の宛先に電子メールを送信する場合は、ユーザー定義文字の使用を避けてください。
ユーザー定義文字の編集では、複数のフォントファイルが変更されます。このため、作成したユーザー定義文字フォントファイルを直接読み込んで編集すると、各フォント間の整合性が取れなくなります。
四角形・多角形・円は、内部を塗りつぶして作成されます。白抜きの文字を作成する場合は、以下の例を参考にしてください。
例: 白丸を作成する
アウトラインモードの場合
1. 大きな円を描画します。
2. 内部に少し小さな円を描画します。
3. 範囲指定モードになり、内部の円を指定します。
4. 編集メニューから反転を選択します。
ビットマップモードの場合
1. 大きな円を描画します。
2. 消しゴムを使用して白抜きにしたい部分を消します。あるいは、範囲指定モードで白抜きにしたい部分を指定し、編集メニューから削除を選択します。
ユーザー定義文字を Type1 形式で保存するフォントファイルにはヒント情報が登録されません。このため解像度の低いデバイス (ディスプレイなど) 上での表示や、印刷時のサイズによって、以下の問題が発生します。これは、アウトラインをビットマップにマップする時に発生する丸めの影響です。
離れている点が同じ点として表示・印刷されることがあります。
一部が表示・印刷されないことがあります。
回避方法 : アウトラインモードで描画位置を離して描画するか、ビットマップモードで編集してください。
ビットマップモードで編集すると、アウトラインはビットマップから取り出します。このためアウトラインの幅が太くなります。
ビットマップモードで編集する場合のサイズ変更は、一覧表の表示メニューから指定できます。また、生成するアウトラインは、編集したビットマップを元にアウトラインを生成します。
ビットマップモードで移動またはコピーを行うと、指定した領域の前景 (黒い部分) だけでなく、背景 (白い部分) も移動またはコピーします。
リソース utUDCBDFSize でビットマップフォントのサイズを指定する場合は、デフォルト値であるサイズ 14 を必ず含めるようにしてください。
例: *utUDCBDFSize: 12,14,20
リソース utUDCBDFSize の設定内容により、オプションダイアログ上の「アウトラインから生成されるビットマップサイズ」のチェックボックスの数が決まります。たとえば、*utUDCBDFSize を
*utUDCBDFSize: 12,14,16,18,20,24
のように指定した場合、オプションダイアログ上では 12、14、16、18、20、24 と 6 個のチェックボックスが表示され、初期状態ではすべてのチェックボックスがオンになっています。
一般の Type1 フォントの編集はサポートしていません。
BDF/PCF フォントを読み込んだ場合、一覧表の印刷はサポートしていません。
キャンバス上の次ボタンや前ボタンでは、ページを越えることはできません。
回避方法 : 一覧表上でページをめくり、登録したいコードポイントをカーソルで指定してください。
ユーザー定義文字を登録する場合のアウトラインモードでの編集で、キャンバスの有効範囲を越えて文字を描画できてしまいますが、キャンバスの有効範囲内に描画するようにしてください。
フォントファイルを読み込んだ場合、UTF-8 でのコードポイントの表示はサポートしていません。
回避方法 : 一覧表の表示サイズを変更可能な場合は、最大のサイズを利用してください。
回避方法 : 参照表上で、コピーしたいグリフを選択し、マウス・ボタン 3 (2 ボタンマウスの場合は、マウス・ボタン 2) を使って、グリフを編集キャンバス上にドラッグ&ドロップしてください。
先に Netscape Communicator を起動している状態で、sdtudctool を起動しようとすると、 次のようなエラーメッセージが表示されて、起動に失敗することがあります。
ボタンを初期化できません。 X Error of failed request: BadDrawable (invalid Pixmap or Window parameter) Major opcode of failed request: 14 (X_GetGeometry) Resource id in failed request: 0x0 Serial number of failed request: 510 Current serial number in output stream: 510 |
回避方法 : いったん Netscape Communicator を終了した後に、sdtudctool を起動してください。