「Solaris ボリュームマネージャコンポーネントを作成するための前提条件」と 「RAID-0 ボリュームを作成するための背景情報」を確認します。
次のどちらかの方法で ストライプ方式ボリュームを作成します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開きます。「アクション (Action)」、「ボリュームを作成 (Create Volume)」の順に選択し、ウィザードの指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metainit コマンドを使用します。
# metainit volume-name number-of-stripes components-per-stripe component-names [ -i interlace] |
作成するボリュームの名前を指定します。ボリュームの命名方式については、「ボリューム名」を参照してください。
作成するストライプの数を指定します。
各ストライプに与えるコンポーネントの数を指定します。
使用するコンポーネントの名前を指定します。複数のコンポーネントを使用する場合は、スペースで各コンポーネントを区切ります。
ストライプに使用する飛び越し幅を指定します。飛び越し幅は、値の後ろに「k」(キロバイト)、「m」(メガバイト)、または「b」(ブロック) を加えて指定します。16 ブロック以上 100M バイト以下の飛び越し幅を指定する必要があります。デフォルトの飛び越し幅は 16K バイトです。
詳細は、次の例と metainit(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metainit d20 1 3 c0t1d0s2 c0t2d0s2 c0t3d0s2 d20: Concat/Stripe is setup |
1 つのストライプ (数字の 1) からなるストライプ d20 の例を示します。このストライプは 3 つのスライス (数字の 3) からなります。このストライプには飛び越し値が指定されていないため、デフォルト値の 16K バイトが使用されます。最後に、ボリュームが設定されたことを示すメッセージが出力されます。
# metainit d10 1 2 c0t1d0s2 c0t2d0s2 -i 32k d10: Concat/Stripe is setup |
1 つのストライプ (数字の 1) からなるストライプ d10 の例を示します。このストライプは 2 つのスライス (数字の 2) からなります。-i オプションでは、飛び越し値として 32K バイトを設定します。飛び越し値は 8K バイト以上、100M バイト以下である必要があります。最後に、ボリュームが設定されたことを示すメッセージが出力されます。
新たに作成したストライプにファイルシステムを作成する方法については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 18 章「UFS、TMPFS、LOFS ファイルシステムの作成 (手順)」を参照してください。データベースなど、アプリケーションによってはファイルシステムを使用しません。これらのアプリケーションでは、代わりに raw デバイスを使用します。アプリケーションは独自の方法で raw デバイスにアクセスできなければなりません。