Solaris ボリュームマネージャの管理

ProcedureRAID-5 ボリュームを拡張するには

一般に、コンポーネントの追加は、領域が不足している RAID-5 ボリュームに対する一時的な解決策です。性能上の理由から、「純粋な」RAID-5 ボリュームの使用をお勧めします。記憶領域を増やすために既存の RAID-5 ボリュームを拡張する必要がある場合は、この手順を使用してください。


注意 – 注意 –

32 ビットカーネルの Solaris ソフトウェアを実行する予定がある場合、または Solaris 9 4/03 リリースより前のバージョンの Solaris OS を使用する予定がある場合は、1T バイトを超えるボリュームを作成しないでください。Solaris ボリュームマネージャのマルチテラバイトボリュームサポートの詳細については、「Solaris ボリュームマネージャにおけるマルチテラバイトサポートの概要」を参照してください。


始める前に

「RAID-5 ボリュームを作成するための背景情報」を確認します。

  1. すべてのデータの最新のバックアップを取っているか確認します。また、この操作にはスーパーユーザー権限が必要です。

  2. 次のどちらかの方法で RAID-5 ボリュームに他のコンポーネントを追加します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、次に RAID-5 ボリュームを開きます。「コンポーネント (Components)」区画を開きます。「コンポーネントの接続 (Attach Component)」を選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metattach コマンドを実行します。


      # metattach volume-name name-of-component-to-add
      
      volume-name

      拡張する RAID-5 ボリュームの名前を指定します。

      name-of-component-to-add

      RAID-5 ボリュームを接続するコンポーネントの名前を指定します。

      詳細については、metattach(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 15–3 RAID-5 ボリュームにコンポーネントを追加する

次の例では、スライスc2t1d0s2 を既存の RAID-5 ボリューム d2 に追加しています。


# metattach d2 c2t1d0s2
d2: column is attached

参照

UFS ファイルシステムの場合は、RAID-5 ボリュームに対して growfs コマンドを実行します。growfs コマンドによるボリュームとディスク領域の拡張」を参照してください。

データベースなど、アプリケーションによってはファイルシステムを使用しません。これらのアプリケーションでは、代わりに raw デバイスを使用します。この場合、アプリケーションは独自の方法で追加領域を拡張できなければなりません。