Solaris ボリュームマネージャの管理

ProcedureRAID-5 ボリューム内のコンポーネントを有効にするには

ディスクドライブに障害が発生した場合は、そのドライブの代わりにシステム上のほかのディスク (およびそのスライス) を使用することができます (「RAID-5 ボリューム内のコンポーネントを置き換えるには」を参照)。または、ディスクを修復し、ラベルを付け、-e オプションを指定して metareplace コマンドを実行することによって、ディスクをもう一度有効化することもできます。

  1. すべてのデータの最新のバックアップを取っているか確認します。また、この操作にはスーパーユーザー権限が必要です。

  2. 次のどちらかの方法で、RAIDー5 ボリューム内の、障害が発生したコンポーネントを有効にします。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、次に RAID-5 ボリュームを開きます。「コンポーネント (Components)」区画を開きます。障害の発生したコンポーネントを選択します。「コンポーネントの有効化 (Enable Component)」をクリックします。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metareplace コマンドを実行します。


      # metareplace -e volume-name component-name
      
      -e

      障害の発生したコンポーネントを使用可能な状態に戻し、そのコンポーネントに対して再同期を実行することを指定します。

      volume-name

      障害コンポーネントが含まれているボリュームの名前を指定します。

      component-name

      障害の発生したコンポーネントの名前を指定します。

      metareplace コマンドは、新しいコンポーネントと RAID-5 ボリュームの残りのコンポーネントとの再同期を自動的に開始します。


例 15–4 RAID-5 ボリューム内のコンポーネントを有効にする

次の例では、RAID-5 ボリューム d20 内のスライス c2t0d0s2 にソフトエラーがあります。metareplace コマンドに -e オプションを指定して、このスライスを有効にします。


# metareplace -e d20 c2t0d0s2