Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

System V セマフォー

System V セマフォーは Solaris OS で計数型セマフォーを提供します。「セマフォー」は、複数のプロセスが共有データオブジェクトにアクセスできるようにする場合に使用するカウンタです。System V セマフォーでは、セマフォーの標準的な設定/解放操作の他に、必要に応じて増分や減分を行う値を持つことができます (たとえば、使用可能なリソースの数を表すなど)。System V セマフォーによって、1 組のセマフォーに同時に操作を実行したり、プロセスが停止した場合にそのプロセスによる最後の操作を取り消したりすることもできます。

Solaris 10 リリースにおけるセマフォーリソースの変更については、「System V IPC 構成」を参照してください。

Solaris 10 リリースでの新しい資源制御の使用方法については、『Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)』の第 6 章「資源制御 (概要)」を参照してください。

旧式の System V セマフォーパラメータの詳細は、「旧式または削除されたパラメータ」を参照してください。