Solaris スマートカードの管理

Procedureユーザープロファイルを設定するには (SmartCard Console)

カードが設定されるアプリケーション (dtlogin) に関連付けられるユーザー名とパスワードを指定するには、次の手順を実行します。Smartcard Console での手順を次に示します。

手順
  1. ocfserv デーモンが有効になっていることを確認します。

    次のコマンドを入力すると、サービスの状態がわかります。


    % svcs network/rpc/ocfserv
    

    注 –

    スマートカードを変更する前に、ocfserv デーモンが有効になっていることを確認する必要があります。


  2. (省略可能) 必要に応じて、スーパーユーザーでログインし、ocfserv デーモンを有効にします。


    # svcadm enable network/rpc/ocfserv
    
  3. カードリーダーに構成するスマートカードを挿入します。

  4. ナビゲーション区画から「アプレットを構成 (Configure Applets)」を選択します。

    カードリーダー内のカードのタイプを示すアイコンがコンソール区画に表示されます。

  5. コンソール区画でアイコンをダブルクリックします。

    「アプレットを構成 (Configure Applets)」ダイアログボックスが表示されます。「アプレットを構成 (Configure Applets)」ダイアログボックスは、コンソール区画でアイコンを選択し、「アクション (Action)」メニューの「属性 (Properties)」を選択して表示することもできます。

  6. 「アプレットを構成 (Configure Applets)」ダイアログボックスにある「SolarisAuthApplet」を選択します。

    SolarisAuthApplet 構成フォルダがそのダイアログボックスの右側に表示されます。このフォルダには「PIN」と「User Profiles」のタブがあります。一部のスマートカードでは、「RSA Key」フォルダおよび「PKI Cert」フォルダも表示されます。ここでは、ユーザープロファイルの変更だけについて説明します。PIN の変更の詳細については、「スマートカードの PIN を変更するには (SmartCard Console)」を参照してください。

  7. 「アプレットを構成 (Configure Applets)」ダイアログボックスで「User Profiles」タブを選択します。

  8. 「User Profile Name」フィールドに dtlogin を入力します。

    dtlogin は CDE デスクトップを表します。

  9. 「ユーザー名 (User Name)」フィールドにユーザー名を入力します。

    この名前は、カードの使用者となるユーザーの名前です。ユーザー名は 8 文字以内にしてください。


    注 –

    カードに関連付けられた現在のユーザー名を確認するには、「Get」ボタンをクリックします。現在のユーザー名を確認したり、またはユーザー名やパスワードを変更するには、PIN を入力する必要があります。


  10. 「パスワード (Password)」フィールドにパスワードを入力します。

    このパスワードは、前の手順で入力したユーザー名に関連付けられるパスワードです。パスワードは、/etc/nsswitch.conf (LDAP、NIS、NIS+、またはローカルファイル) の passwd の検索順に基づいて、ユーザーのパスワードと対応付ける必要があります。パスワードは 8 文字以内にしてください。


    注 –

    スマートカードの構成後に、ユーザーのパスワードを変更する場合、管理者またはユーザーがこれらの手順を再び実行する必要があります。スマートカードの新しいパスワードは自動的に更新されません。


  11. 「Set」ボタンをクリックします。

    「Set User Profile」ポップアップが表示され、現在の PIN を入力するように要求してきます。

  12. PIN を入力して「了解 (OK)」をクリックします。

    これで、新しいユーザー名と新しいパスワードがカードに保存されます。

  13. 「了解 (OK)」をクリックして、ダイアログボックスを終了します。