Solaris のシステム管理 (基本編)

ProcedureSPARC: システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル) でブートする方法

次の手順に従って、現時点で実行レベル 0 になっているシステムを実行レベル S でブートします。この実行レベルは、ファイルシステムのバックアップなど、システムの保守作業に使用されます。

  1. システムを実行レベル S でブートします。


    ok boot -s
    
  2. 次のメッセージが表示されたら、スーパーユーザーのパスワードを入力します。


    SINGLE USER MODE
    
    Root password for system maintenance (control-d to bypass): xxxxxx
    
  3. システムが実行レベル S になっていることを確認します。


    # who -r
    
  4. 実行レベルを S に移行して行う必要がある保守作業を行います。

  5. システム保守作業が完了したら、Ctrl + D キーを押してシステムをマルチユーザー状態にします。


例 12–2 SPARC: システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル) でブートする

次の例は、システムを実行レベル S でブートしたときに表示されるメッセージを示しています。


ok boot -s
.
.
.
Sun Microsystems Inc.   SunOS 5.10 Version Generic_120012-14 32-bit
Copyright 1983-2003 Sun Microsystems, Inc.  All rights reserved.
Use is subject to license terms.
configuring IPv4 interfaces: hme0.
Hostname: starlite

SINGLE USER MODE

Root password for system maintenance (control-d to bypass): xxxxxx
single-user privilege assigned to /dev/console.
Entering System Maintenance Mode
Oct 14 15:01:28 su: 'su root' succeeded for root on /dev/console
Sun Microsystems Inc.   SunOS 5.10
# who -r
   .       run-level S  Sep 19 08:49     S      0  ?
(Perform some maintenance task)
# ^D