Solaris のシステム管理 (基本編)

ProcedureSPARC: システムを対話式でブートする方法

代替カーネルまたは /etc/system ファイルを指定する必要がある場合は、このブートオプションを使用します。

始める前に

boot -a コマンドを使用して、SPARC システムを対話式でブートするときに代替ファイル /etc/system を指定するには、システムをブートする前に次の手順を実行する必要があります。

  1. システムを対話式でブートします。


    ok boot -a
    
  2. 次のようにシステムプロンプトに応答します。

    1. プロンプトが表示されたら、ブートに使用するカーネルの名前を入力します。

      デフォルトのカーネルファイル名を使用する場合は、Enter キーを押します。そうでない場合は、代替カーネルの名前を入力して、Enter キーを押します。

    2. プロンプトが表示されたら、modules ディレクトリの代替パスを入力します。

      デフォルトのモジュールディレクトリを使用する場合は、Enter キーを押します。そうでない場合は、モジュールディレクトリへの代替パスを入力して、Enter キーを押します。

    3. プロンプトが表示されたら、代替システムファイルの名前を入力します。

      /etc/system ファイルが破損している場合、/dev/null を入力します。

    4. プロンプトが表示されたら、root ファイルシステムを入力します。

      ローカルディスクからのブートに UFS (デフォルト) を選択する場合は Enter キーを押し、ネットワークブートの場合は NFS と入力します。

    5. プロンプトが表示されたら、ルートデバイスの物理名を入力します。

      代替デバイス名を入力します。デフォルトを使用する場合は Return キーを押します。

  3. これらの質問に応答するためのプロンプトが表示されない場合は、boot -a コマンドを正しく入力しているかどうか確認してください。


例 12–3 SPARC: システムを対話式でブートする

次の例では、利用できるデフォルトの選択例 ([] で囲まれた部分) を示します。boot -a コマンドを使用して代替ファイルシステムをブートする方法と例については、「SPARC: システムを対話式でブートする方法」を参照してください。


ok boot -a
.
.
.
Rebooting with command: boot -a
Boot device: /pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/disk@0,0:a  
File and args: -a
Enter filename [kernel/sparcv9/unix]: Press Return
Enter default directory for modules [/platform/SUNW,Ultra-5_10/kernel 
     /platform/sun4u/kernel /kernel /usr/kernel]: Press Return
Name of system file [etc/system]: Press Return
SunOS Release 5.10 Version S10_60 64-bit
Copyright (c) 1983-2004 by Sun Microsystems, Inc. All rights reserved
Use is subject to license terms.
root filesystem type [ufs]: Press Return
Enter physical name of root device
[/pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/disk@0,0:a]: Press Return
configuring IPv4 interfaces: hme0.
Hostname: starlite
The system is coming up.  Please wait.
checking ufs filesystems
.
.
.
The system is ready.
starlite console login: