代替カーネルまたは /etc/system ファイルを指定する必要がある場合は、このブートオプションを使用します。
boot -a コマンドを使用して、SPARC システムを対話式でブートするときに代替ファイル /etc/system を指定するには、システムをブートする前に次の手順を実行する必要があります。
1. /etc/system ファイルと boot/solaris/filelist.ramdisk ファイルのバックアップコピーを作成します。
# cp /etc/system /etc/system.bak # cp /boot/solaris/filelist.ramdisk /boot/solaris/filelist.ramdisk.orig |
2. etc/system.bak ファイル名を /boot/solaris/filelist.ramdisk ファイルに追加します。
# echo "etc/system.bak" >> /boot/solaris/filelist.ramdisk |
ブートアーカイブを更新します。
# bootadm update-archive -v |
ok boot -a |
次のようにシステムプロンプトに応答します。
プロンプトが表示されたら、ブートに使用するカーネルの名前を入力します。
デフォルトのカーネルファイル名を使用する場合は、Enter キーを押します。そうでない場合は、代替カーネルの名前を入力して、Enter キーを押します。
プロンプトが表示されたら、modules ディレクトリの代替パスを入力します。
デフォルトのモジュールディレクトリを使用する場合は、Enter キーを押します。そうでない場合は、モジュールディレクトリへの代替パスを入力して、Enter キーを押します。
プロンプトが表示されたら、代替システムファイルの名前を入力します。
/etc/system ファイルが破損している場合、/dev/null を入力します。
プロンプトが表示されたら、root ファイルシステムを入力します。
ローカルディスクからのブートに UFS (デフォルト) を選択する場合は Enter キーを押し、ネットワークブートの場合は NFS と入力します。
プロンプトが表示されたら、ルートデバイスの物理名を入力します。
代替デバイス名を入力します。デフォルトを使用する場合は Return キーを押します。
これらの質問に応答するためのプロンプトが表示されない場合は、boot -a コマンドを正しく入力しているかどうか確認してください。
次の例では、利用できるデフォルトの選択例 ([] で囲まれた部分) を示します。boot -a コマンドを使用して代替ファイルシステムをブートする方法と例については、「SPARC: システムを対話式でブートする方法」を参照してください。
ok boot -a . . . Rebooting with command: boot -a Boot device: /pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/disk@0,0:a File and args: -a Enter filename [kernel/sparcv9/unix]: Press Return Enter default directory for modules [/platform/SUNW,Ultra-5_10/kernel /platform/sun4u/kernel /kernel /usr/kernel]: Press Return Name of system file [etc/system]: Press Return SunOS Release 5.10 Version S10_60 64-bit Copyright (c) 1983-2004 by Sun Microsystems, Inc. All rights reserved Use is subject to license terms. root filesystem type [ufs]: Press Return Enter physical name of root device [/pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/disk@0,0:a]: Press Return configuring IPv4 interfaces: hme0. Hostname: starlite The system is coming up. Please wait. checking ufs filesystems . . . The system is ready. starlite console login: |