場合によっては、トラブルシューティングの目的でクラッシュダンプを強制実行し、システムをリブートする必要があります。デフォルトでは、savecore 機能を使用できます。
システムのクラッシュダンプについては、『Solaris のシステム管理 (上級編)』の第 17 章「システムクラッシュ情報の管理 (手順)」を参照してください。
reboot -d コマンドまたは halt -d コマンドを使用できない場合は、カーネルデバッガ kmdb を使用してクラッシュダンプを強制的に実行できます。次の手順を実行するには、ブート時または mdb -k コマンド経由でカーネルデバッガが読み込まれている必要があります。
カーネルデバッガ (kmdb) にアクセスするにはテキストモードでなければなりません。したがって、まずウィンドウシステムを終了してください。
カーネルデバッガにアクセスします。
デバッガにアクセスするための方法は、システムへのアクセスに使用するコンソールのタイプによって異なります。
ローカル接続されているキーボードを使用している場合は、F1–A を押します。
シリアルコンソールを使用している場合は、そのシリアルコンソールタイプに適した方法で ブレークを送信します。
kmdb プロンプトが表示されます。
クラッシュを強制実行するために、systemdump マクロを使用します。
[0]> $<systemdump |
パニックメッセージが表示され、クラッシュダンプが保存され、システムがリブートします。
コンソールログインプロンプトでログインして、システムがリブートされていることを確認します。
この例は、halt -d コマンドと boot コマンドを使って、x86 システム neptune のクラッシュダンプとリブートを強制実行する方法を示しています。システムのクラッシュダンプを強制するには、この方法を使用してください。このあとに、システムを手動でリブートします。
# halt -d 4ay 30 15:35:15 wacked.Central.Sun.COM halt: halted by user panic[cpu0]/thread=ffffffff83246ec0: forced crash dump initiated at user request fffffe80006bbd60 genunix:kadmin+4c1 () fffffe80006bbec0 genunix:uadmin+93 () fffffe80006bbf10 unix:sys_syscall32+101 () syncing file systems... done dumping to /dev/dsk/c1t0d0s1, offset 107675648, content: kernel NOTICE: adpu320: bus reset 100% done: 38438 pages dumped, compression ratio 4.29, dump succeeded Welcome to kmdb Loaded modules: [ audiosup crypto ufs unix krtld s1394 sppp nca uhci lofs genunix ip usba specfs nfs md random sctp ] [0]> kmdb: Do you really want to reboot? (y/n) y |