Solaris のシステム管理 (上級編)

fsck エラーメッセージ

通常、システムが異常終了し、ファイルシステムの最新の変更がディスクに書き込まれなかった場合に、fsck コマンドが非対話形式で実行され、ファイルシステムが修復されます。ファイルシステムの基本的な非整合状態は自動的に修正されますが、より重大なエラーは修復されません。ファイルシステムを修復する間に、fsck コマンドはこの種の異常終了から予想される非整合状態を修正します。より重大な状況の場合は、エラーが表示されて終了します。

fsck コマンドを対話形式で実行すると、見つかった各非整合状態を表示して小さなエラーを修正します。ただし、より重大なエラーの場合は、非整合状態を表示し、応答を選択するように促します。-y または -n オプションを指定して fsck コマンドを実行する場合、それぞれのエラー条件に対する fsck コマンドのデフォルトの応答は、yes または no に置き換えられます。

修正処置によっては、若干のデータが失われます。失われるデータの量は、fsck の診断出力から判断できます。

fsck コマンドはファイルシステムの複数の段階による検査プログラムです。各段階ごとに、fsck コマンドの異なるフェーズを呼び出し、メッセージも異なります。初期化後に、fsck コマンドはファイルシステムごとに各パスを逐次実行して、ブロックとサイズ、パス名、接続状態、参照数、空きブロックマップを検査します (再構築することもあります)。また、後処理も実行します。

UFS バージョンの fsck コマンドによって実行されるフェーズ (段階) は次のとおりです。

この後の各節では、各フェーズで検出できるエラー条件、表示されるメッセージとプロンプト、および応答できる内容について説明します。

複数のフェーズで表示されるメッセージについては、fsck の一般エラーメッセージ」を参照してください。それ以外の場合、メッセージは発生するフェーズごとにアルファベット順で掲載されています。

fsck エラーメッセージには、次の表に示す省略形が含まれています。

表 20–1 エラーメッセージの省略形

略語 

意味 

BLK

ブロック番号 

DUP

重複ブロック番号 

DIR

ディレクトリ名 

CG

シリンダグループ 

MTIME

ファイルの最終変更時刻 

UNREF

非参照 

また、多くのメッセージには、i ノード番号などの変数フィールドが含まれています。このマニュアルでは、i ノード番号を inode-number のようにイタリック体で記載してあります。たとえば、次の画面メッセージは、


INCORRECT BLOCK COUNT I=2529

次の例のように記載されています。


INCORRECT BLOCK COUNT I=inode-number

fsck の一般エラーメッセージ

この節のエラーメッセージは、初期化後のどのフェーズでも表示されることがあります。処理を続けるかどうかのオプションは表示されますが、通常は、致命的だと見なすのが最善の処置です。これらのエラーメッセージは重大なシステム障害を反映しており、ただちに処理する必要があります。この種のメッセージが表示された場合は、n(o) を入力してプログラムを終了してください。問題の原因を判断できない場合は、ご購入先に問い合わせてください。


CANNOT SEEK: BLK disk-block-number (CONTINUE)

Oracle Solaris 10:


CANNOT SEEK: BLK block-number (CONTINUE)
エラーの発生原因

ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 disk-block-number への移動要求に失敗しました。このメッセージは重大な問題、おそらくハードウェア障害を示します。

Oracle Solaris 10: ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 block-number への移動要求に失敗しました。このメッセージは重大な問題、おそらくハードウェア障害を示します。

ファイルシステムのチェックを続けると、fsck は移動を再び行い、移動できなかったセクタ番号のリストを表示します。ブロックが仮想メモリーバッファーキャッシュの一部であれば、fsck は致命的な入出力エラーメッセージを表示して終了します。

対処方法

ディスクにハードウェア障害が発生していると、この問題は継続します。もう一度 fsck を実行してファイルシステムをチェックします。

このチェックでも解決しない場合、ご購入先に問い合わせてください。


CANNOT READ: DISK BLOCK disk-block-number: I/O ERROR 
 CONTINUE?

Oracle Solaris 10:


CANNOT READ: DISK BLOCK block-number: I/O ERROR 
 CONTINUE?
エラーの発生原因

ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 disk-block-number の読み取り要求に失敗しました。このメッセージは重大な問題、おそらくハードウェア障害を示します。

Oracle Solaris 10: ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 block-number の読み取り要求に失敗しました。このメッセージは重大な問題、おそらくハードウェア障害を示します。

ファイルシステムのチェックを続けたい場合、fsck は読み取りを再試行して、読み込めなかったセクター番号のリストを表示します。ブロックが仮想メモリーバッファーキャッシュの一部であれば、fsck は致命的な入出力エラーメッセージを表示して終了します。fsck が読み取りに失敗したブロックのいずれかに書き込もうとすると、次のメッセージが表示されます。

WRITING ZERO'ED BLOCK sector-numbers TO DISK

対処方法

ディスクにハードウェア障害が発生していると、この問題は継続します。もう一度 fsck を実行してファイルシステムをチェックします。このチェックでも解決しない場合、ご購入先に問い合わせてください。


CANNOT WRITE: BLK disk-block-number (CONTINUE)

Oracle Solaris 10:


CANNOT WRITE: BLK block-number (CONTINUE)
エラーの発生原因

ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 disk-block-number への書き込み要求に失敗しました。

ファイルシステムのチェックを続けると、fsck は書き込みを再試行し、書き込めなかったセクタ番号のリストを表示します。ブロックが仮想メモリーバッファーキャッシュの一部であれば、fsck は致命的な入出力エラーメッセージを表示して終了します。

Oracle Solaris 10: ファイルシステム内で、指定されたブロック番号 block-number への書き込み要求に失敗しました。

ファイルシステムのチェックを続けると、fsck は書き込みを再試行し、書き込めなかったセクタ番号のリストを表示します。ブロックが仮想メモリーバッファーキャッシュの一部であれば、fsck は致命的な入出力エラーメッセージを表示して終了します。

対処方法

ディスクが書き込み保護されている可能性があります。ドライブ上で書き込み保護ロックをチェックします。ディスクにハードウェア障害がある場合、問題は解決しません。もう一度 fsck を実行してファイルシステムをチェックします。書き込み保護が原因でない場合、あるいはファイルシステムを再チェックしても問題が解決しない場合は、ご購入先に問い合わせてください。

初期化フェーズでの fsck メッセージ

初期化フェーズでは、コマンド行構文がチェックされます。ファイルシステムのチェックを実行する前に、fsck はテーブルを設定してファイルを開きます。

この節のメッセージは、コマンド行オプション、メモリー要求、ファイルのオープン、ファイルの状態、ファイルシステムのサイズチェック、およびスクラッチファイルの作成によるエラー条件に関するものです。ファイルシステムを修復する間に、どんな初期化エラーが発生した場合も、fsck は終了します。


Can't roll the log for device-name.

DISCARDING THE LOG MAY DISCARD PENDING TRANSACTIONS.
DISCARD THE LOG AND CONTINUE?
エラーの発生原因

UFS ファイルシステムのエラーチェックを行う前に、記録されている UFS ファイルシステムのトランザクションログをフラッシュできませんでした。

対処方法

yes と応答する場合には、ファイルシステム操作がログに記録されていても、ファイルシステムに適用されなければ、そのファイルシステム操作は失われます。この場合、fsck は、通常と同様の検査を実行し、フェーズ 5 で次の質問を表示します。


FREE BLK COUNT(S) WRONG IN SUPERBLK (SALVAGE)

ここで yes と応答すると、ログに使用したブロックを回収します。次回にログを有効にしてファイルシステムをマウントすると、ログが再作成されます。

no と応答すると、ログを保持したまま終了しますが、ファイルシステムはマウントできません。


bad inode number inode-number to ginode
エラーの発生原因

inode-number が存在しないため、内部エラーが発生しました。fsck は終了します。

対処方法

ご購入先に問い合わせてください。


cannot alloc size-of-block map bytes for blockmap
cannot alloc size-of-free map bytes for freemap
cannot alloc size-of-state map bytes for statemap
cannot alloc size-of-lncntp bytes for lncntp
エラーの発生原因

内部テーブル用のメモリー要求に失敗しました。fsck は終了します。このメッセージは、即座に処理しなければならない重大なシステム障害を示します。ほかのプロセスが大量のシステム資源を使用していると、このエラー条件が発生することがあります。

対処方法

ほかのプロセスを終了すると問題を解決できることがあります。解決できない場合は、ご購入先に問い合わせてください。


Can't open checklist file: filename
エラーの発生原因

ファイルシステムの検査リストファイル filename (通常は /etc/vfstab) を開いて読み込めません。fsck は終了します。

対処方法

ファイルの有無と、そのアクセスモードで読み取りが可能かどうかを検査します。


Can't open filename
エラーの発生原因

fsck はファイルシステム filename を開けませんでした。対話形式で実行している場合、fsck はこのファイルシステムを無視し、次に指定されたファイルシステムの検査を続けます。

対処方法

そのファイルシステムの raw デバイスファイルに読み取り、または書き込みができるかどうかをチェックします。


Can't stat root
エラーの発生原因

fsck はルートディレクトリに関する統計情報要求に失敗しました。fsck は終了します。

対処方法

このメッセージは、重大なシステム障害を示します。ご購入先に問い合わせてください。


Can't stat filename
Can't make sense out of name filename
エラーの発生原因

fsck はファイルシステム filename に関する統計情報要求に失敗しました。対話形式で実行している場合、fsck はこのファイルシステムを無視し、次に指定されたファイルシステムの検査を続けます。

対処方法

ファイルシステムの有無とそのアクセスモードをチェックします。


filename: (NO WRITE)
エラーの発生原因

-n オプションが指定されているか、fsck はファイルシステム filename を書き込み用に開けませんでした。fsck を非書き込みモードで実行中であれば、診断メッセージはすべて表示されますが、fsck は何も修正しません。

対処方法

-n を指定しなかった場合は、指定したファイルのタイプを検査します。通常ファイル名の可能性があります。


IMPOSSIBLE MINFREE=percent IN SUPERBLOCK (SET TO DEFAULT)
エラーの発生原因

スーパーブロックの最小容量が 99 パーセントを超えているか、0 パーセント未満です。

対処方法

minfree パラメータをデフォルトの 10 パーセントに設定するには、デフォルトプロンプトから y と入力します。エラー条件を無視するには、デフォルトプロンプトから n と入力します。


filename: BAD SUPER BLOCK: message
USE AN ALTERNATE SUPER-BLOCK TO SUPPLY NEEDED INFORMATION;
e.g., fsck[-f ufs] -o b=# [special ...]
where # is the alternate superblock.  See fsck_ufs(1M)
エラーの発生原因

スーパーブロックが破損しています。

対処方法

次のいずれかのメッセージが表示されます。


CPG OUT OF RANGE
FRAGS PER BLOCK OR FRAGSIZE WRONG
INODES PER GROUP OUT OF RANGE
INOPB NONSENSICAL RELATIVE TO BSIZE 
MAGIC NUMBER WRONG 
NCG OUT OF RANGE 
NCYL IS INCONSISTENT WITH NCG*CPG 
NUMBER OF DATA BLOCKS OUT OF RANGE
NUMBER OF DIRECTORIES OUT OF RANGE
ROTATIONAL POSITION TABLE SIZE OUT OF RANGE
SIZE OF CYLINDER GROUP SUMMARY AREA WRONG
SIZE TOO LARGE 
BAD VALUES IN SUPERBLOCK

代替スーパーブロックを使用して fsck を再実行します。最初にブロック 32 を指定することをお勧めします。スライスに対して newfs -N コマンドを実行すると、スーパーブロックの代替コピーの位置を調べることができます。-N オプションは必ず指定してください。指定しないと、newfs は既存のファイルシステムを上書きします。


UNDEFINED OPTIMIZATION IN SUPERBLOCK (SET TO DEFAULT)
エラーの発生原因

スーパーブロックの最適化パラメータが OPT_TIME でも OPT_SPACE でもありません。

対処方法

ファイルシステム上で処理の実行時間を最小限度まで短縮するには、SET TO DEFAULT プロンプトから y を入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。

フェーズ 1: ブロックとサイズの検査のメッセージ

このフェーズでは、i ノードリストを検査します。次の処理中に検出されたエラー条件が表示されます。

ファイルシステムの修復 (preen) 中は、INCORRECT BLOCK COUNTPARTIALLY TRUNCATED INODEPARTIALLY ALLOCATED INODE、および UNKNOWN FILE TYPE を除き、このフェーズ中にどのエラーが発生した場合も、fsck が終了します。

フェーズ 1 では、次のメッセージ (アルファベット順) が発生する可能性があります。


block-number BAD I=inode-number
エラーの発生原因

i ノード inode-number に、ファイルシステム内の最初のデータブロックより小さい番号または最後のデータブロックより大きい番号が付いたブロック番号 block-number が入っています。i ノード inode-number 内にファイルシステムの範囲外のブロック番号が多すぎると、このエラー条件のためにフェーズ 1 で「EXCESSIVE BAD BLKS」エラーメッセージが生成されることがあります。フェーズ 2 と 4 では、このエラー条件が原因で「BAD/DUP」エラーメッセージが生成されます。

対処方法

なし


BAD MODE: MAKE IT A FILE?
エラーの発生原因

指定された i ノードの状態がすべて、ファイルシステムの損傷を示す 1 に設定されています。このメッセージは、fsck -y の実行後に繰り返し表示される場合以外は、物理的なディスクの損傷を示すものではありません。

対処方法

y と入力して i ノードを妥当な値に初期化し直します。


BAD STATE state-number TO BLKERR
エラーの発生原因

内部エラーによって fsck の状態マップが破壊されたため、不可能な値 state-number を示します。fsck は即座に終了します。

対処方法

ご購入先に問い合わせてください。


fragment-number DUP I=inode-number

Oracle Solaris 10:


block-number DUP I=inode-number
エラーの発生原因

i ノード inode-number には、同じ i ノードまたは別の i ノードがすでに取得したブロック番号 fragment-number が入っています。このエラー条件が発生した場合に、i ノード inode-number 内にこの種のブロック番号が多すぎると、フェーズ 1 では「EXCESSIVE DUP BLKS」エラーメッセージが生成されることがあります。このエラー条件によってフェーズ 1B が呼び出され、フェーズ 2 と 4 で「BAD/DUP」エラーメッセージが生成されます。

Oracle Solaris 10: i ノード inode-number には、同じ i ノードまたは別の i ノードがすでに取得したブロック番号 block-number が入っています。このエラー条件が発生した場合に、i ノード inode-number 内にこの種のブロック番号が多すぎると、フェーズ 1 では「EXCESSIVE DUP BLKS」エラーメッセージが生成されることがあります。このエラー条件によってフェーズ 1B が呼び出され、フェーズ 2 と 4 で「BAD/DUP」エラーメッセージが生成されます。

対処方法

なし


DUP TABLE OVERFLOW (CONTINUE)
エラーの発生原因

fsck は、重複フラグメントを追跡するためのメモリーを割り当てることができませんでした。-o p (preen、修復) オプションが指定されていると、プログラムは終了します。

Oracle Solaris 10: fsck の内部テーブルには、重複するブロック番号が入る余地がありません。-o p (preen、修復) オプションが指定されていると、プログラムは終了します。

対処方法

プログラムを続行するには、CONTINUE プロンプトから y と入力します。このエラーが発生すると、ファイルシステムを完全には検査できません。別の重複フラグメントが見つかると、このエラー条件が再発します。使用可能な仮想メモリーの容量を (プロセスを終了し、スワップ空間を拡張して) 大きくし、もう一度 fsck を実行してファイルシステムを検査し直します。プログラムを終了するには n と入力します。

Oracle Solaris 10: プログラムを続行するには、CONTINUE プロンプトから y と入力します。このエラーが発生すると、ファイルシステムを完全には検査できません。別の重複ブロックが見つかると、このエラー条件が再発します。使用可能な仮想メモリーの容量を (プロセスを終了し、スワップ空間を拡張して) 大きくし、もう一度 fsck を実行してファイルシステムを検査し直します。プログラムを終了するには n と入力します。


EXCESSIVE BAD FRAGMENTS I=inode-number (CONTINUE)

Oracle Solaris 10:


EXCESSIVE BAD BLOCKS I=inode-number (CONTINUE)
エラーの発生原因

無効なディスクアドレスを示しているフラグメント数が多すぎます (通常は 10 を超える数)。-o p (preen、 修復) オプションを指定すると、プログラムは終了します。

Oracle Solaris 10: i ノード inode-number に関連付けられたファイルシステム内の最初のデータブロックより小さい番号か、最後のブロックより大きい番号を持つブロックが多すぎます (通常は 10 を超える数)。-o p (preen、 修復) オプションを指定すると、プログラムは終了します。

対処方法

プログラムを続行するには、CONTINUE プロンプトから y と入力します。このエラーが発生すると、ファイルシステムを完全には検査できません。もう一度 fsck を実行してファイルシステムを検査し直す必要があります。プログラムを終了するには n と入力します。


EXCESSIVE DUP BLKSDUPLICATE FRAGMENTS I=inode-number (CONTINUE)

Oracle Solaris 10:


EXCESSIVE DUP BLKS I=inode-number (CONTINUE)
エラーの発生原因

同じ i ノード、別の i ノード、または空きリストが取得するフラグメント数が多すぎます (通常は 10 を超える数)。-o p (preen、修復) オプションが指定されていると、プログラムは終了します。

Oracle Solaris 10: 同じ i ノード、別の i ノード、または空きリストが取得するブロック数が多すぎます (通常は 10 を超える数)。-o p (preen、修復) オプションが指定されていると、プログラムは終了します。

対処方法

プログラムを続行するには、CONTINUE プロンプトから y と入力します。このエラーが発生すると、ファイルシステムを完全には検査できません。もう一度 fsck を実行してファイルシステムを検査し直す必要があります。プログラムを終了するには n と入力します。


INCORRECT DISK BLOCK COUNT I=inode-number (number-of-BAD-DUP-or-missing-blocks
should be number-of-blocks-in-filesystem) (CORRECT)

Oracle Solaris 10:


INCORRECT BLOCK COUNT I=inode-number (number-of-BAD-DUP-or-missing-blocks
should be number-of-blocks-in-filesystem) (CORRECT)
エラーの発生原因

i ノード inode-number のディスクブロック数が不正です。修復 (preen) の場合、fsck は数を訂正します。

Oracle Solaris 10: i ノード inode-number のブロック数は number-of-BAD-DUP-or-missing-blocks ですが、number-of-blocks-in-filesystem であるべきです。修復 (preen) の場合、fsck は数を訂正します。

対処方法

i ノード inode-number のディスクブロック数を number-of-blocks-in-file に修正するには、CORRECT プロンプトから y と入力します。

Oracle Solaris 10: i ノード inode-number のブロック数を number-of-blocks-in-filesystem に置き換えるには、CORRECT プロンプトから y と入力します。プログラムを終了するには n と入力します。


LINK COUNT TABLE OVERFLOW (CONTINUE)
エラーの発生原因

fsck の内部テーブルには、リンク数が 0 の割り当て済み i ノードが入る余地がありません。-o p (preen、修復) オプションを指定すると、プログラムは終了するので、fsck を手作業で実行する必要があります。

対処方法

プログラムを続行するには、CONTINUE プロンプトから y と入力します。リンク数が 0 の別の割り当て済みブロックが見つかると、このエラー条件が再発します。このエラーが発生すると、ファイルシステムを完全には検査できません。もう一度 fsck を実行してファイルシステムを検査し直す必要があります。プロセスをいくつか終了するか、スワップ領域を拡張して、使用可能な仮想メモリーを増やしてから、fsck を実行し直します。プログラムを終了するには n と入力します。


PARTIALLY ALLOCATED INODE I=inode-number (CLEAR)
エラーの発生原因

i ノード inode-number は割り当て済みでも未割り当てでもありません。-o p (preen、修復) オプションを指定すると、この i ノードは消去されます。

対処方法

i ノード inode-number の内容を消去して割り当てを解除するには、y と入力します。これにより、この i ノードを指すディレクトリごとに、フェーズ 2 でエラー条件 UNALLOCATED が生成されることがあります。このエラー条件を無視するには、n と入力します。応答しなくてよいのは、この問題をほかの手段で解決しようとする場合のみです。


PARTIALLY TRUNCATED INODE I=inode-number (SALVAGE)
エラーの発生原因

fsck で、割り当てられたフラグメント数よりも短い i ノード inode-number が見つかりました。この条件が発生するのは、ファイルの切り捨て中にシステムがクラッシュした場合のみです。ファイルシステムを修復しているとき、fsck は指定されたサイズへの切り捨てを完了します。

Oracle Solaris 10: fsck で、割り当てられたブロック数よりも短い i ノード inode-number が見つかりました。この条件が発生するのは、ファイルの切り捨て中にシステムがクラッシュした場合のみです。ファイルシステムを修復しているとき、fsck は指定されたサイズへの切り捨てを完了します。

対処方法

i ノード内で指定したサイズへの切り捨てを完了するには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


UNKNOWN FILE TYPE I=inode-number (CLEAR)
エラーの発生原因

i ノード inode-number のモードのワードは、この i ノードがパイプ、キャラクタ型デバイス、ブロック型デバイス、通常ファイル、シンボリックリンク、FIFO ファイル、またはディレクトリ i ノードでないことを示します。-o p (preen、修復) オプションを指定すると、この i ノードは消去されます。

Oracle Solaris 10: i ノード inode-number のモードのワードは、この i ノードがパイプ、特殊文字 i ノード、特殊ブロック i ノード、通常 i ノード、シンボリックリンク、FIFO ファイル、またはディレクトリ i ノードでないことを示します。-o p (preen、修復) オプションを指定すると、この i ノードは消去されます。

対処方法

i ノード inode-number の内容を消去して割り当てを解除するには、CLEAR プロンプトから y と入力します。これにより、この i ノードを指すディレクトリエントリごとに、フェーズ 2 でエラー条件 UNALLOCATED が生成されます。このエラー条件を無視するには、n と入力します。

Oracle Solaris 10: フェーズ 1B: 走査し直して DUPS メッセージを表示する

この節では、今回の リリースのフェーズ 1B の fsck メッセージについて説明します。

ファイルシステム内で重複フラグメントが見つかると、次のメッセージが表示されます。


fragment DUP I=inode-number
エラーの発生原因

i ノード inode-number には、同じ i ノードまたは別の i ノードがすでに取得したフラグメント番号 fragment-number が入っています。このエラー条件によって、フェーズ 2 で BAD/DUP エラーメッセージが生成されます。重複フラグメントを持つ i ノードは、このエラー条件とフェーズ 1 の DUP エラー条件を検査すれば判断できます。これは、fsck の実行時に生成される重複フラグメントレポートを使うと簡単になります。

対処方法

重複ブロックが見つかると、ファイルシステムが再び走査され、以前にそのブロックを取得した i ノードが検索されます。

フェーズ 1B: 走査し直して DUPS メッセージを表示する

この節では、Oracle Solaris 10 リリースおよびその他のサポート対象 Solaris リリースで表示される fsck メッセージについて説明します。

ファイルシステム内で重複ブロックが見つかると、次のメッセージが表示されます。


block-number DUP I=inode-number
エラーの発生原因

i ノード inode-number には、すでに同じ i ノードまたは別の i ノードによって取得されたブロック番号 block-number が入っています。このエラー条件によって、フェーズ 2 で BAD/DUP エラーメッセージが生成されます。重複ブロックを持つ i ノードは、このエラー条件とフェーズ 1 の DUP エラー条件を検査すれば判断できます。

対処方法

重複ブロックが見つかると、ファイルシステムが再び走査され、以前にそのブロックを取得した i ノードが検索されます。

フェーズ 2: パス名の検査のメッセージ

このフェーズでは、フェーズ 1 と 1B で見つかった不良 i ノードを指すディレクトリエントリが削除されます。次の原因によるエラー条件が表示されます。

ファイルシステムを修復している場合は (-o -p (preen、修復) オプション)、このフェーズでどのエラーが発生した場合も、fsck が終了します。ただし、ブロックサイズの倍数でないディレクトリ、重複ブロックと不良ブロック、範囲外の i ノード、過剰なハードリンクに関連するエラーは除きます。

フェーズ 2 では、次のメッセージ (アルファベット順) が表示される可能性があります。


BAD INODE state-number TO DESCEND
エラーの発生原因

fsck の内部エラーによって、ファイルシステムのディレクトリ構造を継承するルーチンに、無効な状態 state-number が渡されました。fsck は終了します。

対処方法

このエラーメッセージが表示される場合は、ご購入先に問い合わせてください。


BAD INODE NUMBER FOR '.' I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size MTIME=modification-time DIR=filename (FIX)
エラーの発生原因

.」の i ノード番号が inode-number に等しくないディレクトリ inode-number が見つかりました。

対処方法

.」の i ノード番号を inode-number に等しくなるように変更するには、FIX プロンプトから y と入力します。「.」の i ノード番号を変更しない場合は、n と入力します。


BAD INODE NUMBER FOR '..' I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size MTIME=modification-time DIR=filename (FIX)
エラーの発生原因

ディレクトリ inode-number が見つかりましたが、このディレクトリの「..」の i ノード番号が inode-number の親と等しくありません。

対処方法

.. の i ノード番号を inode-number の親に等しくなるように変更するには、FIX プロンプトに y を入力します。(ルート i ノード内の「..」は、それ自体を指す)。「..」の i ノード番号を変更しない場合は、n と入力します。


BAD RETURN STATE state-number FROM DESCEND
エラーの発生原因

fsck の内部エラーによって、ファイルシステムのディレクトリ構造を継承するルーチンから、不可能な状態 state-number が返されました。fsck は終了します。

対処方法

このメッセージが表示される場合は、ご購入先に問い合わせてください。


BAD STATE state-number FOR ROOT INODE
エラーの発生原因

内部エラーによって、ルート i ノードに不可能な状態 state-number が割り当てられました。fsck は終了します。

対処方法

このエラーメッセージが表示される場合は、ご購入先に問い合わせてください。


BAD STATE state-number FOR INODE=inode-number
エラーの発生原因

内部エラーによって、i ノード inode-number に不可能な状態 state-number が割り当てられました。fsck は終了します。

対処方法

このエラーメッセージが表示される場合は、ご購入先に問い合わせてください。


DIRECTORY TOO SHORT I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size MTIME=modification-time DIR=filename (FIX)
エラーの発生原因

サイズ file-size が最小ディレクトリサイズより小さいディレクトリ filename が見つかりました。所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、変更時刻 modification-time、およびディレクトリ名 filename が表示されます。

対処方法

ディレクトリのサイズを最小ディレクトリサイズまで大きくするには、FIX プロンプトから y と入力します。このディレクトリを無視するには n と入力します。


DIRECTORY filename: LENGTH file-size NOT MULTIPLE OF disk-block-size (ADJUST)

Oracle Solaris 10:


DIRECTORY filename: LENGTH file-size NOT MULTIPLE OF block-number (ADJUST)
エラーの発生原因

サイズ file-size がディレクトリブロックのサイズ disk-block-size の倍数でないディレクトリ filename が見つかりました。

Oracle Solaris 10:

サイズ file-size がディレクトリブロックのサイズ block-number の倍数でないディレクトリ filename が見つかりました。

対処方法

長さを適切なディスクブロックサイズに切り上げるには、y と入力します。ファイルシステムを修復しているとき (-o p (preen、修復) オプション) は、fsck は警告のみを表示してディレクトリを調整します。この条件を無視するには n と入力します。

Oracle Solaris 10:

長さを適切なブロックサイズに切り上げるには、y と入力します。ファイルシステムを修復しているとき (-o p (preen、修復) オプション) は、fsck は警告のみを表示してディレクトリを調整します。この条件を無視するには n と入力します。


DIRECTORY CORRUPTED I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size MTIME=modification-time DIR=filename (SALVAGE)
エラーの発生原因

内部状態の整合性がないディレクトリが見つかりました。

対処方法

次のディレクトリ境界 (通常は 512 バイトの境界) までのすべてのエントリを放棄するには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。この処置によって、最高で 42 個のエントリを放棄できます。この処置は、他の回復作業に失敗した場合にのみ実行します。問題のディレクトリを変更せずに、次のディレクトリ境界までスキップして読み取りを再開するには、n と入力します。


DUP/BAD I=inode-number OWNER=O MODE=M SIZE=file-size 
MTIME=modification-time TYPE=filename (REMOVE)
エラーの発生原因

フェーズ 1 またはフェーズ 1B で、ディレクトリまたはファイルエントリ filename、i ノード inode-number に関連付けられた重複フラグメントまたは不良フラグメントが見つかりました。所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、変更時刻 modification-time、ディレクトリまたはファイル名 filename が表示されます。-op (preen 、修復) オプションを指定すると、重複または不良フラグメントが削除されます。

Oracle Solaris 10:

フェーズ 1 またはフェーズ 1B で、ディレクトリまたはファイルエントリ filename、i ノード inode-number に関連付けられた重複ブロックまたは不良ブロックが見つかりました。所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、変更時刻 modification-time、ディレクトリまたはファイル名 filename が表示されます。-op (preen 、修復) オプションを指定すると、重複または不良ブロックが削除されます。

対処方法

ディレクトリまたはファイルのエントリ filename を削除するには、REMOVE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


DUPS/BAD IN ROOT INODE (REALLOCATE)
エラーの発生原因

フェーズ 1 またはフェーズ 1B で、ファイルシステムのルート i ノード (i ノード番号 20) に、重複フラグメントまたは不良フラグメントが見つかりました。

Oracle Solaris 10:

フェーズ 1 またはフェーズ 1B で、ファイルシステムのルート i ノード (通常は i ノード番号 2) に、重複ブロックまたは不良ブロックが見つかりました。

対処方法

ルート i ノードの既存の内容を消去して再割り当てを行うには、REALLOCATE プロンプトから y と入力します。一般にルート内で検出されるファイルとディレクトリがフェーズ 3 で復元され、lost+found ディレクトリに格納されます。ルートの割り当てに失敗すると、fsck は次のメッセージを表示して終了します。 「CANNOT ALLOCATE ROOT INODE」。n と入力すると、CONTINUE プロンプトが表示されます。 ルート i ノード内の DUPS/BAD エラー条件を無視してファイルシステムのチェックを続行するには、CONTINUE プロンプトに対して y と入力します。ルート i ノードが不正であれば、他の多数のエラーメッセージが生成されることがあります。n の場合は、プログラムを終了します。


EXTRA '.' ENTRY I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size MTIME=modification-time DIR=filename (FIX)
エラーの発生原因

.」のエントリが複数個入っているディレクトリ inode-number が見つかりました。

対処方法

.」の余分なエントリを削除するには、FIX プロンプトから y と入力します。問題のディレクトリを変更しない場合は、n と入力します。


EXTRA '..' ENTRY I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size MTIME=modification-time DIR=filename (FIX)
エラーの発生原因

ディレクトリ inode-number が見つかりましたが、このディレクトリは複数個の「..」(親ディレクトリ) エントリを持っています。

対処方法

..」(親ディレクトリ) の余分なエントリを削除するには、FIX プロンプトに y を入力します。問題のディレクトリを変更しない場合は、n と入力します。


hard-link-number IS AN EXTRANEOUS HARD LINK TO A DIRECTORY filename (REMOVE)
エラーの発生原因

fsck によって、ディレクトリ filename へのハードリンク hard-link-number にエラーが見つかりました。修復 (preen) しているとき (-o p オプション)、fsck はエラーのあるハードリンクを無視します。

対処方法

エラーのあるエントリ hard-link-number を削除するには、REMOVE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


inode-number OUT OF RANGE I=inode-number NAME=filename (REMOVE)
エラーの発生原因

ディレクトリエントリ filename には、i ノードリストの終わりより大きい i ノード番号 inode-number が付いています。-p (preen、修復) オプションを指定すると、i ノードが自動的に削除されます。

対処方法

ディレクトリエントリ filename を削除するには、REMOVE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


MISSING '.' I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time DIR=filename (FIX)
エラーの発生原因

最初のエントリ (「. 」のエントリ) に未割り当てのディレクトリ inode-number が見つかりました。

対処方法

i ノード番号が inode-number に等しい「.」のエントリを構築するには、FIX プロンプトから y と入力します。問題のディレクトリを変更しない場合は、n と入力します。


MISSING '.' I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time DIR=filename CANNOT FIX, FIRST ENTRY IN 
DIRECTORY CONTAINS filename
エラーの発生原因

最初のエントリが filename となっているディレクトリ inode-number が見つかりました。fsck はこの問題を解決できません。

対処方法

このエラーメッセージが表示される場合は、ご購入先に問い合わせてください。


MISSING '.' I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time DIR=filename CANNOT FIX, INSUFFICIENT 
SPACE TO ADD '.'
エラーの発生原因

最初のエントリが「.」でないディレクトリ inode-number が見つかりました。fsck は問題を解決できません。

対処方法

このエラーメッセージが表示される場合は、ご購入先に問い合わせてください。


MISSING '..' I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time DIR=filename (FIX)
エラーの発生原因

第 2 のエントリが割り当てられていないディレクトリ inode-number が見つかりました。

対処方法

..」を、i ノード番号が inode-number の親に等しくなるように構築するには、FIX プロンプトから y と入力します。(ルート i ノード内の「..」は、それ自体を指す)。問題のディレクトリを変更しない場合は、n と入力します。


MISSING '..' I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time DIR=filename CANNOT FIX, SECOND ENTRY IN 
DIRECTORY CONTAINS filename
エラーの発生原因

第 2 のエントリが filename となっているディレクトリ inode-number が見つかりました。fsck はこの問題を解決できません。

対処方法

このエラーメッセージが表示される場合は、ご購入先に問い合わせてください。


MISSING '..' I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time DIR=filename CANNOT FIX, INSUFFICIENT SPACE 
TO ADD '..'
エラーの発生原因

ディレクトリ inode-number が見つかりましたが、このディレクトリの第 2 のエントリは「..」(親ディレクトリ) ではありません。fsck はこの問題を解決できません。

対処方法

このエラーメッセージが表示される場合は、ご購入先に問い合わせてください。


NAME TOO LONG filename
エラーの発生原因

長すぎるパス名が見つかりました。通常、これはファイルシステムの名前空間内のループを示します。特権を持つユーザーがディレクトリへの循環リンクを作成すると、このエラーが発生することがあります。

対処方法

循環リンクを削除します。


ROOT INODE UNALLOCATED (ALLOCATE)
エラーの発生原因

ルート i ノード (通常は i ノード番号 2) に割り当てモードビットがありません。

対処方法

i ノード 2 をルート i ノードとして割り当てるには、ALLOCATE プロンプトから y と入力します。一般にルート内で検出されるファイルとディレクトリがフェーズ 3 で復元され、lost+found ディレクトリに格納されます。ルートの割り当てに失敗すると、fsck は次のメッセージを表示して終了します。 「CANNOT ALLOCATE ROOT INODE」。プログラムを終了するには n と入力します。


ROOT INODE NOT DIRECTORY (REALLOCATE)
エラーの発生原因

ファイルシステムのルート i ノード (通常は i ノード番号 2) はディレクトリ i ノードではありません。

対処方法

ルート i ノードの既存の内容を消去して再割り当てを行うには、REALLOCATE プロンプトから y と入力します。一般にルート内で検出されるファイルとディレクトリがフェーズ 3 で復元され、lost+found ディレクトリに格納されます。ルートの割り当てに失敗すると、fsck は次のメッセージを表示して終了します。 「CANNOT ALLOCATE ROOT INODE」。fsckFIX プロンプトを表示させるには、n と入力します。


UNALLOCATED I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time type=filename(REMOVE)
エラーの発生原因

ディレクトリまたはファイルのエントリ filename は、未割り当ての i ノード inode-number を指しています。所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、変更時刻 modification-time、およびファイル名 filename が表示されます。

対処方法

ディレクトリエントリ filename を削除するには、REMOVE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


ZERO LENGTH DIRECTORY I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size MTIME=modification-time DIR=filename (REMOVE)
エラーの発生原因

ディレクトリエントリ filename のサイズ file-size が 0 になっています。所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、変更時刻 modification-time、およびディレクトリ名 filename が表示されます。

対処方法

ディレクトリエントリ filename を削除するには、REMOVE プロンプトから y と入力します。これにより、フェーズ 4 で「BAD/DUP」エラーメッセージが表示されます。このエラー条件を無視するには、n と入力します。

フェーズ 3: 接続性の検査のメッセージ

このフェーズでは、フェーズ 2 で検査したディレクトリが検査され、次の原因によるエラー条件が表示されます。

フェーズ 3 では、次のメッセージ (アルファベット順) が表示される可能性があります。


BAD INODE state-number TO DESCEND
エラーの発生原因

内部エラーによって、ファイルシステムのディレクトリ構造を継承するルーチンに、不可能な状態 state-number が渡されました。fsck は終了します。

対処方法

このエラーが発生する場合は、ご購入先に問い合わせてください。


DIR I=inode-number1 CONNECTED. PARENT WAS I=inode-number2
エラーの発生原因

これは、ディレクトリ i ノード inode-number1lost+found ディレクトリに正常に接続されていることを示します。ディレクトリ i ノード inode-number1 の親 i ノード inode-number2 は、lost+found ディレクトリの i ノード番号に置き換えられます。

対処方法

なし


DIRECTORY filename LENGTH file-size NOT MULTIPLE OF disk-block-size (ADJUST)

Oracle Solaris 10:


DIRECTORY filename LENGTH file-size NOT MULTIPLE OF block-number (ADJUST)
エラーの発生原因

サイズ file-size がディレクトリのブロックサイズ B の倍数でないディレクトリ filename が見つかりました (この条件は、フェーズ 2 で調整しなければ、フェーズ 3 で再発することがある)。

対処方法

長さを適切なディスクブロックサイズまで切り上げるには、ADJUST プロンプトから y と入力します。修復しているときは、fsck は警告を表示してディレクトリを調整します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。

Oracle Solaris 10:

長さを適切なブロックサイズまで切り上げるには、ADJUST プロンプトから y と入力します。修復しているときは、fsck は警告を表示してディレクトリを調整します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


lost+found IS NOT A DIRECTORY (REALLOCATE)
エラーの発生原因

lost+found のエントリがディレクトリではありません。

対処方法

ディレクトリ i ノードを割り当てて、それを参照する lost+found ディレクトリを変更するには、REALLOCATE プロンプトから y と入力します。以前に lost+found ディレクトリによって参照されていた i ノードは消去されず、非参照の i ノードとして再び取得されるか、このフェーズの後半でそのリンク数が調整されます。lost+found ディレクトリを作成できない場合は、「SORRY. CANNOT CREATE lost+found DIRECTORY」というメッセージが表示され、消失 i ノードへの>リンク試行が中止されます。このエラーにより、フェーズ 4 で UNREF エラーメッセージが生成されます。フェーズ 4 で UNREF エラーメッセージを生成する消失 i ノードへのリンク試行を中止するには、n と入力します。


NO lost+found DIRECTORY (CREATE)
エラーの発生原因

ファイルシステムのルートディレクトリ内に lost+found ディレクトリがありません。修復するときに、fscklost+found ディレクトリを作成しようとします。

対処方法

ファイルシステムのルート内で lost+found ディレクトリを作成するには、CREATE プロンプトから y と入力します。このため、「NO SPACE LEFT IN / (EXPAND)」というメッセージが表示されることがあります。lost+found ディレクトリを作成できない場合は、fsck によって「SORRY. CANNOT CREATE lost+found DIRECTORY」というメッセージが表示され、消失 i ノードへのリンク試行が中止されます。これにより、フェーズ 4 の後半で UNREF エラーメッセージが生成されます。消失 i ノードへのリンク試行を中止するには、n と入力します。


NO SPACE LEFT IN /lost+found (EXPAND)
エラーの発生原因

使用可能な領域がないため、ファイルシステムのルートディレクトリ内で、lost+found ディレクトリに別のエントリを追加できません。修復するときに、fscklost+found ディレクトリを拡張します。

対処方法

lost+found ディレクトリを拡張して新しいエントリを追加する余地をつくるには、EXPAND プロンプトから y と入力します。拡張試行に失敗すると、fsck によって「SORRY. NO SPACE IN lost+found DIRECTORY」というメッセージが表示され、lost+found ディレクトリへのファイルリンク要求が中止されます。このエラーにより、フェーズ 4 の後半で UNREF エラーメッセージが生成されます。lost+found ディレクトリ内で不要なエントリを削除します。修復中にこのエラーが起きると、fsck は終了します。消失 i ノードへのリンク試行を中止するには、n と入力します。


UNREF DIR I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time (RECONNECT)
エラーの発生原因

ファイルシステムの走査中に、ディレクトリ i ノード inode-number がディレクトリエントリに接続されませんでした。ディレクトリ i ノード inode-number の所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、および変更時刻 modification-time が表示されます。修復しているときは、ディレクトリサイズが 0 でなければ、fsck は空でないディレクトリ i ノードを接続し直します。それ以外の場合、fsck はディレクトリ i ノードを消去します。

対処方法

ディレクトリ i ノード inode-numberlost+found ディレクトリに接続し直すには、RECONNECT プロンプトから y と入力します。ディレクトリが再び正常に接続されると、「CONNECTED」というメッセージが表示されます。それ以外の場合は、lost+found エラーメッセージのいずれかが表示されます。このエラー条件を無視するには、n と入力します。このエラーにより、フェーズ 4 で UNREF エラー条件が発生します。

フェーズ 4: 参照数の検査のメッセージ

このフェーズでは、フェーズ 2 と 3 で取得したリンク数情報が検査されます。次の原因によるエラー条件が表示されます。

このフェーズのすべてのエラー (lost+found ディレクトリ内の容量不足を除く) は、ファイルシステムを修復するときに解決できます。

フェーズ 4 では、次のメッセージ (アルファベット順) が表示される可能性があります。


BAD/DUP type I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time (CLEAR)
エラーの発生原因

フェーズ 1 またはフェーズ 1B で、ファイルまたはディレクトリ i ノード inode-number に関連付けられた重複フラグメントまたは不良フラグメントが見つかりました。i ノード inode-number の所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、および変更時刻 modification-time が表示されます。

Oracle Solaris 10:

フェーズ 1 またはフェーズ 1B で、ファイルまたはディレクトリ i ノード inode-number に関連付けられた重複ブロックまたは不良ブロックが見つかりました。i ノード inode-number の所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、および変更時刻 modification-time が表示されます。

対処方法

i ノード inode-number の内容を消去して割り当てを解除するには、CLEAR プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


(CLEAR)
エラーの発生原因

直前の UNREF エラーメッセージで記述された i ノードを再び接続できません。ファイルシステムを修復していると、ファイルを接続し直すには容量が足りないため fsck が終了するので、このメッセージは表示されません。

対処方法

i ノードの内容を消去して割り当てを解除するには、CLEAR プロンプトから y と入力します。直前のエラー条件を無視するには、n と入力します。


LINK COUNT type I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size
MTIME=modification-time COUNT link-count SHOULD BE 
corrected-link-count (ADJUST)
エラーの発生原因

ディレクトリまたはファイル i ノード inode-number のリンク数は link-count になっていますが、corrected-link-count でなければなりません。i ノード inode-number の所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、および変更時刻 modification-time が表示されます。-o p (preen、修復) オプションを指定すると、参照数が増えていない限り、リンク数が調整されます。この条件は、ハードウェア障害が存在する場合以外は発生しません。修復中に参照数が増加する場合、fsck は LINK COUNT INCREASING メッセージを表示して終了します。

対処方法

ディレクトリまたはファイル i ノード inode-number のリンク数を corrected-link-count に置き換えるには、ADJUST プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


lost+found IS NOT A DIRECTORY (REALLOCATE)
エラーの発生原因

lost+found のエントリがディレクトリではありません。

対処方法

ディレクトリ i ノードを割り当てて、それを参照する lost+found ディレクトリを変更するには、REALLOCATE プロンプトから y と入力します。lost+found による以前の i ノード参照は消去されません。非参照 i ノードとして再び取得されるか、そのリンク数がこのフェーズの後半で調整されます。lost+found ディレクトリを作成できない場合は、「SORRY. CANNOT CREATE lost+found DIRECTORY」というメッセージが表示され、消失 i ノードへのリンク試行が中止されます。このエラーにより、フェーズ 4 の後半で UNREF エラーメッセージが生成されます。消失 i ノードへのリンク試行を中止するには、n と入力します。


NO lost+found DIRECTORY (CREATE)
エラーの発生原因

ファイルシステムのルートディレクトリ内に lost+found ディレクトリがありません。修復するときに、fscklost+found ディレクトリを作成しようとします。

対処方法

ファイルシステムのルート内で lost+found ディレクトリを作成するには、CREATE プロンプトから y と入力します。lost+found ディレクトリを作成できない場合は、fsck によって「SORRY. CANNOT CREATE lost+found DIRECTORY」というメッセージが表示され、消失 i ノードへのリンク試行が中止されます。このエラーにより、フェーズ 4 の後半で UNREF エラーメッセージが生成されます。消失 i ノードへのリンク試行を中止するには、n と入力します。


NO SPACE LEFT IN / lost+found (EXPAND)
エラーの発生原因

ファイルシステムのルートディレクトリ内で、lost+found ディレクトリに別のエントリを追加する容量がありません。修復するときに、fscklost+found ディレクトリを拡張します。

対処方法

lost+found ディレクトリを拡張して新しいエントリを追加する余地をつくるには、EXPAND プロンプトから y と入力します。拡張試行に失敗すると、fsck によって「SORRY. NO SPACE IN lost+found DIRECTORY」というメッセージが表示され、lost+found ディレクトリへのファイルリンク要求が中止されます。このエラーにより、フェーズ 4 の後半で UNREF エラーメッセージが生成されます。lost+found ディレクトリ内で不要なエントリを削除します。修復 (-o p オプション) が有効なときは、このエラーによって fsck が終了します。消失 i ノードへのリンク試行を中止するには、n と入力します。


UNREF FILE I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time (RECONNECT)
エラーの発生原因

ファイルシステムを走査したときに、ファイル i ノード inode-number がディレクトリエントリに接続されませんでした。i ノード inode-number の所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、および変更時刻 modification-time が表示されます。fsck が修復しているときに、ファイルのサイズまたはリンク数が 0 であれば、そのファイルは消去されます。それ以外の場合は再び接続されます。

対処方法

i ノード inode-numberlost+found ディレクトリ内のファイルシステムに接続し直すには、y と入力します。i ノード inode-number lost+found ディレクトリに接続できないと、このエラーによってフェーズ 4 で lost+found エラーメッセージが生成されることがあります。このエラー条件を無視するには、n と入力します。このエラーが発生すると、フェーズ 4 で必ず CLEAR エラー条件が呼び出されます。


UNREF type I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode SIZE=file-size 
MTIME=modification-time (CLEAR)
エラーの発生原因

ファイルシステムを走査するときに、i ノード inode-number (その type はディレクトリまたはファイル) がディレクトリエントリに接続されませんでした。i ノード inode-number の所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、および変更時刻 modification-time が表示されます。fsck が修復しているときに、ファイルのサイズまたはリンク数が 0 であれば、そのファイルは消去されます。それ以外の場合は再び接続されます。

対処方法

i ノード inode-number の内容を消去して割り当てを解除するには、CLEAR プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


ZERO LENGTH DIRECTORY I=inode-number OWNER=UID MODE=file-mode 
SIZE=file-size MTIME=modification-time(CLEAR)
エラーの発生原因

ディレクトリエントリ filename のサイズ file-size が 0 になっています。所有者 UID、モード file-mode、サイズ file-size、変更時刻 modification-time、およびディレクトリ名 filename が表示されます。

対処方法

i ノード inode-number の内容を消去して割り当てを解除するには、y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。

フェーズ 5: シリンダグループ検査のメッセージ

この節では、今回の Oracle Solaris リリースのフェーズ 5 の fsck メッセージについて説明します。

このフェーズでは、空きフラグメントと使用済み i ノードのマップが検査されます。次の原因によるエラー条件が表示されます。

フェーズ 5 では、次のメッセージ (アルファベット順) が表示される可能性があります。


FRAG BITMAP WRONG (CORRECTED)
エラーの発生原因

シリンダグループのフラグメントマップから空きフラグメントがいくつか欠落しています。修復中に、fsck はマップを作成し直します。

対処方法

空きフラグメントマップを作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


CG cg-number: BAD MAGIC NUMBER
エラーの発生原因

シリンダグループ cg-number のマジック番号が間違っています。通常、このエラーはシリンダグループマップが破壊されていることを示します。対話形式で実行している場合は、シリンダグループに再度の作成が必要であることを示すマークが付けられます。ファイルシステムを修復している場合は、fsck が終了します。

対処方法

このエラーが発生する場合は、ご購入先に問い合わせてください。


CORRECT GLOBAL SUMMARY (SALVAGE)
エラーの発生原因

集計情報が間違っています。修復していると、fsck は集計情報を計算し直します。

対処方法

集計情報を作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。

フェーズ 5: シリンダグループ検査のメッセージ

この節では、Solaris 10 の最初の 3/05 リリースにおけるフェーズ 5 の fsck メッセージについて説明します。

このフェーズでは、空きブロックと使用済み i ノードのマップが検査されます。次の原因によるエラー条件が表示されます。

フェーズ 5 では、次のメッセージ (アルファベット順) が表示される可能性があります。


BLK(S) MISSING IN BIT MAPS (SALVAGE)
エラーの発生原因

シリンダグループのブロックマップから空きブロックがいくつか欠落しています。修復中に、fsck はマップを作成し直します。

対処方法

空きブロックマップを作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


CG character-for-command-option: BAD MAGIC NUMBER
エラーの発生原因

シリンダグループ character-for-command-option のマジック番号が間違っています。通常、このエラーはシリンダグループマップが破壊されていることを示します。対話形式で実行している場合は、シリンダグループに再度の作成が必要であることを示すマークが付けられます。ファイルシステムを修復している場合は、fsck が終了します。

対処方法

このエラーが発生する場合は、ご購入先に問い合わせてください。


FREE BLK COUNT(S) WRONG IN SUPERBLK (SALVAGE)
エラーの発生原因

空きブロック数の実際の数が、ファイルシステムのスーパーブロック内の空きブロック数と一致しません。-o p (preen、修復) オプションを指定した場合は、スーパーブロック内の空きブロック数が自動的に修正されます。

対処方法

スーパーブロックの空きブロック情報を作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


SUMMARY INFORMATION BAD (SALVAGE)
エラーの発生原因

集計情報が間違っています。修復していると、fsck は集計情報を計算し直します。

対処方法

集計情報を作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。

fsck 要約メッセージ

この節では、現在の Oracle Solaris リリースの fsck 要約メッセージについて説明します。Solaris 10 6/06 リリース以降が稼働していない場合、これらのメッセージはクリーンアップフェーズで表示されます。詳細については、「クリーンアップ (後処理) フェーズのメッセージ」を参照してください。

ファイルシステムのチェックが終わると、要約メッセージがいくつか表示されます。


number-of files, number-of-files
used, number-of-files free (number-of frags, number-of blocks, 
percent fragmentation)

上記のメッセージは、検査されたファイルシステムに、フラグメントサイズの number-of 個のブロックを使用中の number-of 個のファイルが入っていることと、ファイルシステム内でフラグメントサイズのブロックが number-of 個空いていることを示します。括弧内の数は、空いている数を number-of 個の空きフラグメント、number-of 個の完全サイズの空きブロック、および percent のフラグメントに分割したものです。


***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED *****

上記のメッセージは、ファイルシステムが fsck によって変更されたことを示します。このメッセージが表示された場合は、fsck を再び実行する必要はありません。このメッセージは、fsck の修正処置に関する情報を示すだけのものです。

クリーンアップ (後処理) フェーズのメッセージ

この節では、Oracle Solaris 10 リリースの、クリーンアップフェーズの fsck メッセージについて説明します。現在の のリリースでは、類似のメッセージが fsck 要約フェーズで表示されます。詳細については、fsck 要約メッセージ」を参照してください。

ファイルシステムのチェックが終わると、クリーンアップ処理がいくつか実行されます。クリーンアップフェーズでは、次の状態メッセージが表示されます。


number-of files, number-of-files
used, number-of-files free (number-of frags, number-of blocks, 
percent fragmentation)

上記のメッセージは、検査されたファイルシステムに、フラグメントサイズの number-of 個のブロックを使用中の number-of 個のファイルが入っていることと、ファイルシステム内でフラグメントサイズのブロックが number-of 個空いていることを示します。括弧内の数は、空いている数を number-of 個の空きフラグメント、number-of 個の完全サイズの空きブロック、および percent のフラグメントに分割したものです。


***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED *****

上記のメッセージは、ファイルシステムが fsck によって変更されたことを示します。このファイルシステムがマウントされているか、現在のルート (/) ファイルシステムの場合はリブートします。ファイルシステムがマウントされている場合、マウント解除して再び fsck を実行する必要が生じることがあります。そうしないと、fsck によって実行された処理が、テーブルのインコアコピー (カーネル内のコピー) によって取り消される可能性があります。


filename FILE SYSTEM STATE SET TO OKAY

上記のメッセージは、ファイルシステム filename に安定を示す印が付けられたことを示します。-m オプションを指定して fsck を実行すると、この情報を使用して、ファイルシステムに検査が必要かどうかが判断されます。


filename FILE SYSTEM STATE NOT SET TO OKAY

上記のメッセージは、ファイルシステム filename に安定を示す印が付けられなかったことを示します。-m オプションを指定して fsck を実行すると、この情報を使用して、ファイルシステムに検査が必要かどうかが判断されます。