Solaris のシステム管理 (IP サービス)

メーター (tokenmt および tswtclmt) の概要

Diffserv モデルでは、「メーター」はトラフィックフローの転送速度をクラス単位で追跡します。メーターは、該当する結果 (outcome) を得るために、フローの実際の転送速度が設定された速度にどれだけ適合しているかを評価します。そして、トラフィックフローの結果に基づいて、次のアクションを選択します。次のアクションでは、パケットを別のアクションに送信したり、それ以上処理しないでネットワークに戻したりできます。

IPQoS のメーターは、ネットワークフローが、QoS ポリシーでそのクラスに定義されている転送速度に適合しているかどうかを調べます。IPQoS には、次の 2 つのメータリングモジュールがあります。

どちらのメータリングモジュールも、 赤、黄、緑という 3 つの結果を識別します。結果ごとに実行させたいアクションは、red_action_nameyellow_action_name、および green_action_name のパラメータで定義します。

また、tokenmt をカラーアウェアとして構成することもできます。カラーアウェアとして構成されているメータリングインスタンスでは、パケットのサイズ、DSCP、トラフィックの転送速度、および設定されたパラメータを使って結果を求めます。メーターは、DSCP を使用してパケットの結果を緑、黄、赤にマッピングします。

IPQoS メーターのパラーメータの定義については、「フロー制御を計画する方法」を参照してください。