DNS はインターネット用にネームサービスを提供します。DNS マッピングが行われていれば、ホスト名からでも IP アドレスからでもシステムにアクセスできます。さらに、このシステムにはドメインの外からでもアクセスできます。
DHCP サービスでは、DNS を 2 つの方法で使用できます。
DHCP サーバーは、クライアントに割り当てようとする IP アドレスにマップされているホスト名を検索できます。サーバーは、クライアントのホスト名とクライアントのそのほかの構成情報を返します。
DHCP サーバーは、クライアントに代わって DNS マッピングを行うことができます。ただし、DHCP サーバーの構成で DNS の更新が可能になっていなければなりません。クライアントは、DHCP サービスを要求する際に独自のホスト名を指定できます。DNS の更新が可能に設定されていると、DHCP サーバーは指定されたホスト名を使って DNS を更新します。DNS 更新が正常なら、DHCP サーバーは要求されたホスト名をクライアントに返します。DNS 更新が正常でないなら、DHCP サーバーは異なるホスト名をクライアントに返します。
自身のホスト名を供給する DHCP クライアントのために DNS サービスを更新するように DHCP サービスを構成できます。DNS 更新機能が正しく働くためには、DNS サーバー、DHCP サーバー、DHCP クライアントがどれも正しく設定されていなければなりません。さらに、要求されたホスト名が、ドメインのほかのシステムによって使用されているものではなりません。
DHCP サーバーの DNS 更新機能が動作するのは、次の条件がすべて真であるときです。
DNS サーバーが RFC 2136 をサポートする。
DNS ソフトウェアが BIND v8.2.2 パッチレベル 5 以降のものである。DNS ソフトウェアが DHCP サーバーシステムで動作するか、DNS サーバーシステムで動作するかを問いません。
DNS サーバーがDHCP サーバーからの動的 DNS 更新を受け入れるように構成されている。
DHCP サーバーが動的 DNS 更新を行うように構成されている。
DNS サポートが、DHCP サーバー上の DHCP クライアントのネットワーク用に構成されている。
DHCP クライアントが、その DHCP 要求メッセージで要求されたホスト名を供給するように構成されている。
要求されたホスト名が、DHCP 所有のアドレスに対応している。そのホスト名に対応するアドレスがない場合もあります。