Solaris のシステム管理 (IP サービス)

DHCP サービスとサービス管理機能

サービス管理機能 (SMF) については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 18 章「サービスの管理 (概要)」を参照してください。SMF の svcadm コマンドを使用すると、DHCP サーバーを有効にして起動したり、DHCP サーバーを無効にして停止したりできます。ただし、DHCP ツールで設定できる DHCP サービスオプションを SMF コマンドで変更することはできません。つまり、/etc/dhcp/dhcpsvc.conf ファイルに格納されているサービスオプションを SMF ツールで設定することはできません。

次の表は、DHCP コマンドと、それと同等の SMF コマンドを対比したものです。

表 15–1 DHCP サーバーの作業に使用する SMF コマンド

タスク 

DHCP のコマンド 

SMF コマンド 

DHCP サービスを有効にします 

dhcpconfig -S -e

svcadm enable svc:/network/dhcp-server

DHCP サービスを無効にします 

dhcpconfig -S -d

svcadm disable svc:/network/dhcp-server

DHCP サービスを起動します (現在のセッションのみ) 

なし 

svcadm enable -t svc:/network/dhcp-server

DHCP サービスを停止します (現在のセッション) 

なし 

svcadm disable -t svc:/network/dhcp-server

DHCP サービスを再開します 

dhcpconfig -S -r

svcadm restart svc:/network/dhcp-server