この節では、DHCP マネージャや dhcpconfig コマンドを使用した DHCP サービスの起動や停止を説明します。DHCP サービスの起動や停止は、サービス管理機能 (SMF) コマンドでもできます。DHCP サービスで SMF コマンドを使用する方法については、「DHCP サービスとサービス管理機能」を参照してください。
DHCP サービスの起動と停止には、DHCP デーモンの動作に影響する可能性がある処理をいくつか実行する必要があります。正しい手順を選択して希望する結果を得るためには、それぞれの処理の意味を理解しておく必要があります。これらの処理の意味は次のとおりです。
「起動、停止、再起動コマンド」は、現在のセッションのデーモンだけに影響します。つまり、DHCP サービスを停止すると現在実行中のデーモンは終了しますが、システムを再起動すると終了したデーモンは再び起動します。サービスを停止しても、DHCP データテーブルは影響されません。DHCP マネージャや SMF コマンドを使って、サービスを有効にも無効にもすることなく、DHCP サービスを一時的に起動したり停止したりできます。
「有効コマンドと無効コマンド」は、現在のセッションと将来のセッションのデーモンに影響します。DHCP サービスを無効にすると、現在実行中のデーモンは終了し、サーバーを再起動しても終了したデーモンは起動しません。DHCP デーモンがシステム起動時に自動的に起動するように設定しておく必要があります。DHCP データテーブルは影響されません。DHCP サービスを有効または無効にするには、DHCP マネージャ、dhcpconfig コマンド、または SMF コマンドを使用できます。
「構成解除コマンド」は、デーモンをシャットダウンし、システムの再起動時にデーモンが起動されないようにし、DHCP データテーブルを削除できるようにします。DHCP サービスを構成解除する操作には、DHCP マネージャや dhcpconfig コマンドが使用できます。構成解除については、第 14 章DHCP サービスの構成 (手順)を参照してください。
サーバーに複数のネットワークインタフェースがあり、すべてのネットワークでは DHCP サービスを提供したくない場合、「DHCP で監視するネットワークインタフェースの指定」を参照してください。
次に、DHCP サービスを起動および停止、有効および無効にする手順を説明します。
DHCP サーバーシステムにログインします。
スーパーユーザーになるか、DHCP 管理プロファイルに割り当てられている役割またはユーザー名になります。
DHCP 管理プロファイルの詳細については、「DHCP コマンドへのユーザーアクセスの設定」を参照してください。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
次のいずれかを選択してください。