Solaris のシステム管理 (IP サービス)

DHCP サービスの起動と停止

この節では、DHCP マネージャや dhcpconfig コマンドを使用した DHCP サービスの起動や停止を説明します。DHCP サービスの起動や停止は、サービス管理機能 (SMF) コマンドでもできます。DHCP サービスで SMF コマンドを使用する方法については、「DHCP サービスとサービス管理機能」を参照してください。

DHCP サービスの起動と停止には、DHCP デーモンの動作に影響する可能性がある処理をいくつか実行する必要があります。正しい手順を選択して希望する結果を得るためには、それぞれの処理の意味を理解しておく必要があります。これらの処理の意味は次のとおりです。


注 –

サーバーに複数のネットワークインタフェースがあり、すべてのネットワークでは DHCP サービスを提供したくない場合、「DHCP で監視するネットワークインタフェースの指定」を参照してください。


次に、DHCP サービスを起動および停止、有効および無効にする手順を説明します。

ProcedureDHCP サービスを起動および停止する方法 (DHCP マネージャ)

  1. DHCP サーバーシステム上でスーパーユーザーになります。

  2. DHCP マネージャを起動します。


    # /usr/sadm/admin/bin/dhcpmgr &
    
  3. 次のいずれかの手順に従います。

    • 「サービス (Service)」メニューから「起動 (Start)」を選択して、DHCP サービスを起動します。

    • 「サービス (Service)」メニューから「停止 (Stop)」を選択して、DHCP サービスを停止します。

      DHCP デーモンは、再開されるかシステムが再起動するまで停止します。

    • 「サービス (Service)」メニューから「再開 (Restart)」を選択して、DHCP サービスを停止しすぐに再起動します。

ProcedureDHCP サービスを有効または無効にする方法 (DHCP マネージャ)

  1. DHCP マネージャの中で次の 1 つを選択します。

    • 「サービス (Service)」メニューの「有効 (Enable)」を選択して、システム起動時に DHCP デーモンが自動的に起動するようにします。

      有効を選択すると、DHCP サービスは直ちに起動します。

    • 「サービス (Service)」メニューの「無効 (Disable)」を選択して、システム起動時に DHCP デーモンが自動的に起動しないようにします。

      無効を選択すると、DHCP サービスは直ちに停止します。

ProcedureDHCP サービスを有効または無効にする方法 (dhcpconfig -S)

  1. DHCP サーバーシステムにログインします。

  2. スーパーユーザーになるか、DHCP 管理プロファイルに割り当てられている役割またはユーザー名になります。

    DHCP 管理プロファイルの詳細については、「DHCP コマンドへのユーザーアクセスの設定」を参照してください。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  3. 次のいずれかを選択してください。

    • DHCP サービスを有効にするには、次のコマンドを入力します。


      # /usr/sbin/dhcpconfig -S -e
      
    • DHCP サービスを無効にするには、次のコマンドを入力します。


      # /usr/sbin/dhcpconfig -S -d