IP プロトコルとその関連する経路制御プロトコルは、TCP/IP 群全体でもっとも重要であると言えるかもしれません。IP は次の機能を受け持ちます。
IP アドレス指定 – IP アドレス指定規約は、IP プロトコルの一部です。「IPv4 アドレス指定スキーマの設計」 は IPv4 アドレス指定を紹介し、「IPv6 アドレス指定の概要」 は IPv6 アドレス指定を紹介します。
パケットの形式設定 – IP は、パケットを「データグラム」と呼ばれる単位にまとめます。データグラム については、「インターネット層: パケットの送信準備」に詳しい説明があります。
断片化 – ネットワークメディアで転送するにはパケットが大きすぎる場合、送信側システムの IP は、パケットを小さなフラグメントに分割します。受信側システム の IP は、これらのフラグメントを組み立てて元のパケットに戻します。
Oracle Solaris は、IPv4 アドレス指定形式と IPv6 アドレス指定の両方をサポートしています。これらの形式については、このマニュアルで説明します。インターネットプロトコルについて言及するときに混乱を避けるため、次の規則を適用します。
「IP」という用語を使用している場合、その説明は IPv4 と IPv6 の両方に適用されます。
「IPv4」という用語を使用している場合、その説明は IPv4 のみに適用されます。
「IPv6」という用語を使用している場合、その説明は IPv6 のみに適用されます。