Solaris のシステム管理 (IP サービス)

QoS ポリシー作成用のツール

ネットワーク用の QoS ポリシーは、IPQoS 構成ファイル内に格納します。テキストエディタでこの構成ファイルを作成します。次に、作成したファイルを IPQoS 構成ユーティリティー ipqosconf の引数とします。ipqosconf に対し、構成ファイル内で定義されたポリシーの適用を指示すると、ポリシーがカーネル IPQoS システムに書き込まれます。ipqosconf コマンドの詳細については、ipqosconf(1M) のマニュアルページを参照してください。ipqosconf の使用方法については、「新規構成を IPQoS カーネルモジュールへ適用する方法」を参照してください。

基本 IPQoS 構成ファイル

IPQoS 構成ファイルは、Planning the Quality-of-Service Policyで定義した QoS ポリシーを実行する 「サービス品質ポリシーの計画」 文のツリーで構成されています。IPQoS 構成ファイルは、IPQoS モジュールの構成を行います。各アクション文には、アクション文の中で呼び出されるモジュールが処理する「クラス」、「フィルタ」、または「パラメータ」のセットが含まれます。

IPQoS 構成ファイルの完全な構文については、例 37–3 および ipqosconf(1M) のマニュアルページを参照してください。

IPQoS トポロジ例の構成

この章では、3 つの IPQoS 対応システム用の IPQoS 構成ファイルを作成する方法を示します。これらのシステムは、図 33–4 で紹介した BigISP 社のネットワークトポロジの一部です。

3 つの構成ファイルを通して、最も一般的な IPQoS 構成を示します。IPQoS を実装するために、次の節のサンプルファイルをテンプレートとして使用することもできます。