Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

UDP と TCP のネゴシエーション

開始時には、トランスポートプロトコルもネゴシエートされます。デフォルトでは、クライアントとサーバーの両方がサポートしているコネクション型トランスポートの中で最初に見つかったものが選択されます。それが見つからない場合は、コネクションレス型トランスポートプロトコルの中で最初に見つかったものが使用されます。システムでサポートされているトランスポートプロトコルのリストは、/etc/netconfig にあります。TCP はコネクション型トランスポートプロトコルで、Solaris 2.6 からサポートされています。UDP はコネクションレス型トランスポートプロトコルです。

NFS プロトコルのバージョンとトランスポートプロトコルが両方ともネゴシエーションによって決まった場合は、NFS プロトコルのバージョンがトランスポートプロトコルよりも優先されます。UDP を使用する NFS version 3 プロトコルの方が、TCP を使用する NFS version 2 プロトコルよりも優先されます。mount コマンドでは NFS プロトコルのバージョンもトランスポートプロトコルも手動で選択できます。mount_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。ほとんどの場合、ネゴシエーションによって選択されるオプションの方が適切です。