Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

ProcedureSLP 構成の変更方法

SLP 構成ファイルのプロパティー設定を変更するには、次の手順を実行します。SLP を使用できるクライアントまたはサービスソフトウェアは、SLP API を使用して、SLP 構成も変更できます。API については、Internet Engineering Task Force (IETF) 発行の『An API for Service Location, RFC 2614』を参照してください。[http://www.ietf.org/rfc/rfc2614.txt ]

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. ホスト上の slpd とすべての SLP 動作を停止します。


    # svcadm disable network/slp
    
  3. 構成の設定を変更する前に、デフォルトの /etc/inet/slp.conf ファイルのバックアップをとります。

  4. 必要に応じて、/etc/inet/slp.conf ファイルのプロパティー設定を編集します。

    SLP プロパティーの設定については、「設定プロパティー」を参照してください。slp.conf プロパティーを変更する別の例については、後述の各節を参照してください。slp.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

  5. 変更を保存し、ファイルを閉じます。

  6. 変更を反映するには、slpd を再起動します。


    # svcadm enable network/slp
    

    注 –

    slpd を停止または起動するとき、SLP デーモンは構成ファイルから情報を取得します。



例 9–1 slpd が DA サーバーとして動作するように設定する

slpd.conf ファイルの net.slp.isDA プロパティーに Trueを設定して、slpd が DA サーバーとして動作するように SA サーバーのデフォルトを変更できます。


net.slp.isDA=True

各領域で、各種のプロパティーが構成の異なる場合を制御します。以降の各節では、SLP 構成で使用するデフォルトのプロパティー設定を変更するさまざまなシナリオについて説明します。