Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

.forward ファイルを管理する

この節では、.forward ファイルの管理に関する複数の手順を説明します。これらのファイルはユーザーが編集できるので、ファイルが問題の原因になる場合があります。詳細は、.forward ファイル」第 14 章メールサービス (リファレンス)を参照してください。

次を参照してください。

Procedure.forward ファイルを無効にする方法

自動転送を禁止し、特定のホストの .forward ファイルを無効にするには、次の手順に従います。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. /etc/mail/cf/domain/solaris-generic.m4 またはサイト固有のドメイン m4 ファイルのコピーを作成します。


    # cd /etc/mail/cf/domain
    # cp solaris-generic.m4 mydomain.m4
    
    mydomain

    選択するファイル名を指定します。

  3. 次の行を作成したファイルに追加します。


    define(`confFORWARD_PATH',`')dnl
    

    m4 ファイルに confFORWARD_PATH の値がすでに存在する場合は、NULL 値に置き換えます。

  4. 新しい構成ファイルを構築してインストールします。

    この手順の詳細については、「新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法」を参照してください。


    注 –

    .mc ファイルを編集する場合は、忘れずに、DOMAIN(`solaris-generic')DOMAIN(`mydomain ') に変更してください。


Procedure.forward ファイルの検索パスを変更する方法

たとえば、すべての .forward ファイルを共通ディレクトリに入れる場合は、次の手順に従います。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. /etc/mail/cf/domain/solaris-generic.m4 またはサイト固有のドメイン m4 ファイルのコピーを作成します。


    # cd /etc/mail/cf/domain
    # cp solaris-generic.m4 mydomain.m4
    
    mydomain

    選択するファイル名を指定します。

  3. 次の行を作成したファイルに追加します。


    define(`confFORWARD_PATH',`$z/.forward:/var/forward/$u')dnl

    m4 ファイルに confFORWARD_PATH の値がすでに存在する場合は、新しい値に置き換えます。

  4. 新しい構成ファイルを構築してインストールします。

    この手順の詳細については、「新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法」を参照してください。


    注 –

    .mc ファイルを編集する場合は、忘れずに、DOMAIN(`solaris-generic')DOMAIN(`mydomain ') に変更してください。


Procedure/etc/shells の作成および生成方法

このファイルは標準リリースには含まれていません。.forward ファイルを使用してプログラムまたはファイルにメールを転送することをユーザーに許可する場合は、このファイルを追加する必要があります。grep を使用して、パスワードファイルに一覧表示されたすべてのシェルを特定し、ファイルを手動で作成することができます。これにより、シェルをファイルに入力できます。しかし、次に示す、ダウンロード可能なスクリプトを使用する手順の方が簡単です。

  1. スクリプトをダウンロードします。

    http://www.sendmail.org/vendor/sun/gen-etc-shells.html

  2. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  3. シェルのリストを作成するために、gen-etc-shells を実行します。


    # ./gen-etc-shells.sh > /tmp/shells
    

    このスクリプトでは、getent コマンドを使用して、/etc/nsswitch.conf 内に一覧表示されたパスワードファイルソースに組み込まれたシェルの名前を収集します。

  4. /tmp/shells 内のシェルのリストを調べて編集します。

    選択したエディタを使用し、組み込まないシェルを削除します。

  5. ファイルを /etc/shells に移動します。


    # mv /tmp/shells /etc/shells