Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

メールホスト

メールホスト」は、ネットワークのメインのメールマシンに指定するマシンです。メールホストはサイトにおいて、ほかのシステムでは配信できないメールを転送するためのマシンになります。hosts データベースにシステムをメールホストとして指定するには、ローカル /etc/hosts ファイルの IP アドレスの右に mailhost を追加します。または、ネームサービスのホストファイルに mailhost を同じように追加することもできます。作業手順については、「メールホストを設定する方法」第 13 章メールサービス (手順)を参照してください。

メールホストの候補は、ネットワークからグローバルなインターネットネットワークへのルーターとして構成されたシステムです。詳細は、第 15 章Solaris PPP 4.0 (概要)第 24 章UUCP (概要)、および『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』「IPv4 ルーターの構成」を参照してください。ローカルネットワークのどのシステムにもモデムがない場合は、システムの 1 つをメールホストに指定します。

サイトの中には、タイムシェアリング構成でネットワークに接続されていないスタンドアロンのマシンを使用するものがあります。具体的に言うと、スタンドアロンのマシンが、シリアルポートに接続された端末として機能する場合です。このような構成では、スタンドアロンのシステムをシングルシステムネットワークのメールホストに指定することで、電子メールを設定できます。「ハードウェアコンポーネントの概要」第 12 章メールサービス (概要)に、典型的な電子メール構成を示す図があります。