Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

TLS を使用して SMTP を実行するためのルールセット

次の表で、TLS を使用する SMTP 接続を、受け入れるか、継続するか、拒否するかを決定するルールセットを説明します。

表 14–15 TLS を使用して SMTP を実行するためのルールセット

ルールセット 

説明 

tls_server

クライアントとして動作する場合、sendmail はこのルールセットを使用して、サーバーが現在 TLS によってサポートされているかどうかを判別します。

tls_client

サーバーとして動作する場合、sendmail はこのルールセットを使用して、クライアントが現在 TLS によってサポートされているかどうかを判別します。

tls_rcpt

このルールセットは、受取人の MTA の検証を必要とします。この受取人の制限により、DNS スプーフィングなどの攻撃が不可能になります。 

TLS_connection

このルールセットは、アクセスマップの RHS により指定された要件を、現在の TLS 接続の実際のパラメータに照合して確認します。 

try_tls

sendmail はこのルールセットを使用して、別の MTA への接続時に STARTTLS を使用できるかを判別します。MTA が適切に STARTTLS を実装できない場合、STARTTLS は使用されません。

詳細は、http://www.sendmail.org/m4/starttls.html を参照してください。