Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

PPPoE の概要

PPPoE は、RedBack Networks が生み出した独自のプロトコルです。PPPoE は、別バージョンの標準 PPP ではなく検出プロトコルです。PPPoE のシナリオでは、最初に PPP 通信を開始するマシンが、PPPoE を実行しているピアを検出する必要があります。PPPoE プロトコルは、Ethernet ブロードキャストパケットを使ってピアを検出します。

検出プロセスを終了したら、PPPoE は、開始したホスト (PPPoE クライアント) からピア (PPPoE アクセスサーバー) まで Ethernet ベースのトンネルを設定します。トンネリングとは、あるプロトコルを、別のプロトコルで実行する方法です。PPPoE を使用して、Solaris PPP 4.0 は PPP に Ethernet IEEE 802.2 を介したトンネルを作成します。PPP と Ethernet IEEE 802.2 はともにデータリンクプロトコルです。設定された PPP 接続は、PPPoE クライアントとアクセスサーバーの間で専用リンクのように動作します。PPPoE については、「DSL サポート用の PPPoE トンネルの作成」を参照してください。