Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedureモデムの問題を診断する方法

モデムは、ダイアルアップリンクで問題の発生しやすい領域です。モデム構成でもっともよく発生する問題は、ピアからの応答がないことです。しかし、接続の問題の原因が本当にモデム構成の問題なのかどうかを判定することは難しい場合があります。

モデムの基本的なトラブルシューティングに関するヒントは、『Solaris のシステム管理 (上級編)』「端末とモデムの問題を解決する方法」を参照してください。モデムメーカーのマニュアルや Web サイトは、特定の装置に関する問題の解決に役立ちます。次の手順は、問題のあるモデム構成が接続の問題の原因となっているかどうかを判定するのに役立ちます。

  1. 「PPP デバッグをオンに設定する方法」で説明した手順で、デバッグをオンに設定してピアを呼び出します。

  2. 作成された /var/log/pppdebug ログを表示し、モデム構成に問題がないかを確認します。

  3. ping を使用してさまざまなサイズのパケットを接続上に送信します。

    ping の詳細は、ping(1M) のマニュアルページを参照してください。

    小さいパケットは受信されるが、大きいパケットはドロップされる場合、モデムに問題があることを示します。

  4. インタフェース sppp0 上のエラーを確認します。


    % netstat -ni
    Name  Mtu  Net/Dest   Address      Ipkts    Ierrs Opkts    Oerrs Collis Queue 
    lo0   8232 127.0.0.0  127.0.0.1    826808   0     826808   0     0      0     
    hme0  1500 172.21.0.0 172.21.3.228 13800032 0     1648464  0     0      0     
    sppp0 1500 10.0.0.2   10.0.0.1     210      0     128      0     0      0
    

    インタフェースのエラーが時間がたつにつれて増えている場合は、モデム構成に問題がある可能性があります。

注意事項

作成された /var/log/pppdebug ログの表示で次の症状が認められる場合は、モデムの構成に問題がある可能性があります。ローカルマシンはピアを認識できますが、ピアはローカルマシンを認識できません。