Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedureデフォルト FTP サーバーへのアクセスを制限する方法

これまでに説明した制御方法以外に、ftpaccess ファイルに明示的に文を追加して FTP サーバーへのアクセスを制限することができます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次のエントリを ftpaccess ファイルに追加します。

    1. デフォルトでは、すべてのユーザーはデフォルト (非仮想) FTP サーバーへのアクセスを許可されています。特定のユーザー (anonymous 以外) のアクセスを拒否するには、次のエントリを追加します。


      defaultserver deny username [username...]
      defaultserver

      アクセスの拒否または許可を設定する非仮想サーバーの識別に使用するキーワード

      username

      defaultserver へのアクセスを制限するユーザーのログイン名。

    2. deny 行に列挙されていないユーザーのアクセスを許可するには、次の行を追加します。


      defaultserver allow username [username...]
    3. 匿名ユーザーのアクセスを拒否するには、次のエントリを追加します。


      defaultserver private

例 28–5 デフォルト FTP サーバーへのアクセスの制限


defaultserver deny *
defaultserver allow username

この例では、FTP サーバーは、anon ユーザーと allow 行に列挙されているユーザー以外のユーザーのアクセスをすべて拒否するように設定されています。

また、ftphosts ファイルを使用して、複数のホストからの特定のログインアカウントのアクセスを拒否することができます。詳細は、ftphosts(4) のマニュアルページを参照してください。