Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedure特定のユーザーの FTP サーバーへのアクセスを拒否する方法

/etc/ftpd/ftpusers には、FTP サーバーへのログインを拒否するユーザーの名前が列挙されています。ログインが試行されると、FTP サーバーは /etc/ftpd/ftpusers ファイルを検査して、そのユーザーからのアクセスを拒否するかどうかを判定します。ユーザーの名前がそのファイルにない場合は、次に /etc/ftpusers ファイルを検査します。

/etc/ftpusers の中にユーザー名に一致するものがあった場合、使用を差し控えるべきファイルで一致するユーザー名が見つかったことを示す syslogd メッセージが書き込まれます。また、このメッセージでは、/etc/ftpusers の代わりに /etc/ftpd/ftpusers を使用することを推薦します。


注 –

/etc/ftpusers ファイルのサポートは、本リリースでは推奨されていません。FTP サーバーをインストールするときに /etc/ftpusers ファイルがすでに存在している場合は、/etc/ftpd/ftpusers に移動されます。


詳細は、syslogd(1M)in.ftpd(1M)ftpusers(4) のマニュアルページを参照してください。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. FTP サーバーへのログインを拒否するユーザーのエントリを /etc/ftpd/ftpusers に追加します。


例 28–4 FTP サーバーへのアクセスを拒否する


root
daemon
bin
sys
adm
lp
uccp
nuucp
listen
nobody
noaccess
nobody4

この例では、ftpusers ファイルの通常のエントリが列挙されています。ユーザー名は /etc/passwd ファイルのエントリに一致します。通常このリストには、root、その他の管理に使用するユーザー、システムアプリケーションを示すユーザーが含まれます。

root エントリは、セキュリティー手段の 1 つとして ftpusers に追加されています。デフォルトのセキュリティーポリシーでは、root のリモートログインを拒否します。また、/etc/default/loginfile ファイルの CONSOLE エントリとして設定されているデフォルト値も同じポリシーに従っています。login(1) のマニュアルページを参照してください。