Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedure構成ファイルを自動的に再構築する方法

sendmail.cf または submit.cf のコピーを独自に構築済みであれば、アップグレード時に構成ファイルが置き換えられることはありません。次の手順は、sendmail.cf ファイルが自動的に再構築されるように sendmail サービスのプロパティーを構成する方法を示します。submit.cf 構成ファイルを自動的に再構築する方法については、例 13–1 を参照してください。両方のファイルの構築が必要な場合には、これらの手順を組み合わることもできます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. sendmail プロパティーを設定します。


    # svccfg -s sendmail
    svc:/network/smtp:sendmail> setprop config/path_to_sendmail_mc=/etc/mail/cf/cf/myhost.mc 
    svc:/network/smtp:sendmail> quit
  3. sendmail サービスの再表示と再起動を行います。

    最初のコマンドは、変更を実行中のスナップショット内に転送します。2 番目のコマンドは、新しいオプションを使って sendmail サービスを再起動します。


    # svcadm refresh svc:/network/smtp:sendmail 
    # svcadm restart svc:/network/smtp:sendmail
    

例 13–1 submit.cf の自動再構築を設定する

この手順では、submit.mc 構成ファイルが自動的に再構築されるように sendmail サービスを構成します。


# svccfg -s sendmail-client:default
svc:/network/smtp:sendmail> setprop config/path_to_submit_mc=/etc/mail/cf/cf/submit-myhost.mc 
svc:/network/smtp:sendmail> exit
# svcadm refresh svc:/network/sendmail-client 
# svcadm restart svc:/network/sendmail-client