Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

sendmail の version 8.12 から追加されたまたは推奨されないコマンド行オプション

次の表では、 sendmail の追加されたコマンド行オプションまたは推奨されないコマンド行オプションについて説明します。コマンド行のほかのオプションについては、sendmail(1M) のマニュアルページを参照してください。

表 14–19 sendmail の version 8.12 から追加されたまたは推奨されないコマンド行オプション

オプション 

説明 

-Ac

オペレーションモードが初期メール配信を示していない場合でも、構成ファイル submit.cf を使用します。submit.cf についての詳細は、sendmail の version 8.12 からの submit.cf 構成ファイル」を参照してください。

-Am

オペレーションモードが初期メール配信を示している場合でも、構成ファイル sendmail.cf を使用します。詳細は、sendmail の version 8.12 からの submit.cf 構成ファイル」を参照してください。

-bP

各キューのエントリ数を出力します。 

-G

コマンド行から送信されたメッセージが、初期送信のためでなく、中継のためであることを示します。アドレスが絶対パスではない場合は、メッセージは拒否されます。正規化は実行されません。ftp://ftp.sendmail.orgsendmail とともに配布しているリリースノートで説明しているように、将来のリリースでは、不適切な形式のメッセージが拒否される可能性があります。

-L tag

指定された syslog メッセージに使用する識別子を タグ (tag) に設定します。

- q[!]I substring

受信者にこの部分文字列 (substring) を含むジョブだけを処理します。オプションに ! を追加すると、受信者にこの部分文字列 (substring) を含まないジョブだけを処理します。

- q[!]R substring

キュー ID にこの部分文字列 (substring) を含むジョブだけを処理します。オプションに ! を追加すると、キュー ID にこの部分文字列 (substring) を含まないジョブだけを処理します。

- q[!]S substring

送信者にこの部分文字列 (substring) を含むジョブだけを処理します。オプションに ! を追加すると、送信者にこの部分文字列 (substring) を含まないジョブだけを処理します。

-qf

キューにあるメッセージをシステムコール fork を使用しないで一度処理し、フォアグラウンドでプロセスを実行します。fork(2) のマニュアルページを参照してください。

-qGname

name で指定するキューグループにあるメッセージだけを処理します。

-qptime

各キュー用にフォークされた子プロセスを使用して、キューに保存されているメッセージを指定した間隔で処理します。次にキューが実行されるまでの間、その子プロセスはスリープしています。この新しいオプションは -qtime に似ています。qtime は、定期的に子をフォークしてキューを処理します。

-U

ftp://ftp.sendmail.orgsendmail とともに配付しているリリースノートで説明しているように、このオプションは version 8.12 以降では使用できません。メールユーザーエージェントでは、引数 -G を使用することをお勧めします。