Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

メールプログラム間の相互作用

メールサービスは次のプログラムで構成され、図 14–2 のように作用します。

図 14–2 メールプログラム間の相互作用

図については本文で説明します。

次に、メールプログラムの相互作用について説明します。

  1. ユーザーは、mailx などのプログラムを使ってメッセージを送信します。詳細は、mailx(1) のマニュアルページを参照してください。

  2. メッセージは、そのメッセージを生成したプログラムによって収集され、sendmail デーモンに渡されます。

  3. sendmail デーモンがメッセージのアドレスを識別可能な各部に分割して解析します。sendmail デーモンは、/etc/mail/sendmail.cf という構成ファイルの情報を使ってネットワーク名の構文、別名、転送情報、およびネットワークトポロジを決定します。sendmail はこの情報を使用して、メッセージが受信者に到達する経路を決定します。

  4. sendmail デーモンはメッセージを適切なシステムに渡します。

  5. ローカルシステムの /usr/lib/mail.local プログラムは、メッセージの受信者の /var/mail/username ディレクトリのメールボックスにメールを配信します。

  6. 受信者は、メールが届いたことが通知されるので、mailmailx などのプログラムを使用してメールを受け取ります。