Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

/etc/nfs/nfslog.conf ファイル

このファイルは nfslogd で使用するログのパス、ファイル名、およびタイプを定義します。各定義はタグと関連づけられています。NFS サーバーのログを開始するためには、各ファイルシステムについてタグを付ける必要があります。広域タグはデフォルト値を定義します。必要に応じて、各タグに、次のパラメータを使用することができます。

defaultdir=path

ログファイルのデフォルトのディレクトリパスを指定するパラメータです。特に指定しないかぎり、デフォルトのディレクトリは /var/nfs です。

log=path/filename

ログファイルのパスとファイル名を指定するパラメータです。デフォルトは /var/nfs/nfslog です。

fhtable=path/filename

ファイルハンドルパスデータベースのパスとファイル名を選択するパラメータです。デフォルトは /var/nfs/fhtable です。

buffer=path/filename

バッファーファイルのパスとファイル名を決定するパラメータです。デフォルトは /var/nfs/nfslog_workbuffer です。

logformat=basic|extended

ユーザーから読み取り可能なログファイルを作成するときに使用するフォーマットを選択します。基本フォーマットでは、ftpd デーモンに似たログファイルが作成されます。拡張フォーマットは、より詳細に表示されます。

パスが指定されていない場合は、defaultdir が定義するパスが使用されます。絶対パスを使用すると defaultdir を無効にすることができます。

ファイルを識別しやすくするために、ファイルを別々のディレクトリに入れておきます。次に、必要な変更の例を示します。


% cat /etc/nfs/nfslog.conf
#ident  "@(#)nfslog.conf        1.5     99/02/21 SMI"
#
  .
  .
# NFS server log configuration file.
#

global  defaultdir=/var/nfs \
        log=nfslog fhtable=fhtable buffer=nfslog_workbuffer

publicftp log=logs/nfslog fhtable=fh/fhtables buffer=buffers/workbuffer

この例では、log=publicftp と共有するファイルシステムはすべて、次の値を使用します。

手順については、「NFS サーバーログを有効にする方法」を参照してください。