Solaris 10 以降のリリースでは、/etc/default/autofs ファイルを使用して autofs 環境を設定することができます。特に、このファイルにより、autofs コマンドおよび autofs デーモンを設定する方法が追加されました。コマンド行と同じように、この設定ファイルで指定できます。ただし、コマンド行とは異なり、オペレーティングシステムのアップグレード中にも、このファイルは指定を保持します。さらに、autofs 環境の既存の動作が保持されているかを確認するために、クリティカルな起動ファイルを更新する必要がなくなります。指定を行うには、次のキーワードに値を割り当てます。
ファイルシステムがアンマウントされるまでアイドル状態を持続する時間を設定します。このキーワードは、automount の -t 引数と同等です。デフォルト値は 600 です。
マウント、アンマウント、およびその他の重要でないイベントを通知します。このキーワードは、-automount の v 引数と同等です。デフォルトの値は FALSE です。
状態メッセージをコンソールに記録します。このキーワードは automountd デーモンの -v 引数と同等です。デフォルトの値は FALSE です。
すべての autofs マウントポイントのブラウズをオンまたはオフにします。このキーワードは -automountd の n 引数と同等です。デフォルトの値は FALSE です。
各遠隔手続き呼び出し (RPC) を拡張し、拡張された RPC を標準出力に表示します。このキーワードは、-automountd の T 引数と同等です。デフォルト値は 0 です。値の範囲は 0 から 5 です。
さまざまな値をさまざまな環境に割り当てることを許可します。このキーワードは、-automountd の D 引数と同等です。AUTOMOUNTD_ENV キーワードは、何度でも使用できます。ただし、環境割り当てごとに行を分けて使用する必要があります。
詳細は、automount(1M) および automountd(1M) のマニュアルページを参照してください。手順については、「/etc/default/autofs ファイルを使用する方法」を参照してください。