Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

NFS version 4 におけるファイルシステムの共有解除と再共有

NFS version 3 と version 4 では、クライアントが共有を解除されたファイルシステムにアクセスしようとすると、サーバーはエラーコードを返します。ただし、NFS version 3 では、ファイルシステムが共有されなくなる前に、サーバーはクライアントが取得したロックを保持します。したがって、ファイルシステムが再度共有されるとき、NFS version 3 クライアントは、そのファイルシステムが共有解除されなかったかのように、ファイルシステムにアクセスできます。

NFS version 4 では、ファイルシステムの共有を解除するとき、そのファイルシステムにあるオープンファイルまたはファイルロックの状態がすべて削除されます。クライアントは、これらのファイルにアクセスしようとしたりロックしようとしたりすると、エラーを受け取ります。通常、このエラーは、アプリケーションに対する入出力エラーとして報告されます。ただし、オプションを変更するために現在共有されているファイルシステムを再共有しても、サーバーの状態は削除されません。

関連情報については、「NFS version 4 におけるクライアント回復」を参照するか、unshare_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。