Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

UFS ディレクトリの ACL エントリ

表 6–7 に示した ACL エントリのほかに、ディレクトリにはデフォルトの ACL エントリも設定できます。デフォルトの ACL エントリを持つディレクトリ内で作成されたファイルまたはディレクトリは、デフォルトの ACL エントリと同じ ACL エントリを持つことになります。表 6–8 は、ディレクトリに使用するデフォルトの ACL エントリの一覧です。

ディレクトリ上の特定のユーザーおよびグループに対してデフォルトの ACL エントリを初めて設定するときは、所有者、グループ、その他のユーザー、および ACL マスクにもデフォルトの ACL エントリを設定する必要があります。これらのエントリは、必ず設定しなければなりません。これらは、次の表に示された最初の 4 つのデフォルト ACL エントリに相当します。

表 6–8 UFS ディレクトリのデフォルト ACL エントリ

デフォルトの ACL エントリ 

説明 

d[efault]:u[ser]::perms

所有者のデフォルトアクセス権。 

d[efault]:g[roup]::perms

グループのデフォルトアクセス権。 

d[efault]:o[ther]:perms

所有者やグループのメンバー以外のユーザーのデフォルトアクセス権。 

d[efault]:m[ask]:perms

デフォルトの ACL マスク。 

d[efault]:u[ser]:uid:perms

特定のユーザーのデフォルトアクセス権。uid には、ユーザー名または UID の数値を指定できます。

d[efault]:g[roup]:gid:perms

特定のグループのデフォルトアクセス権。gid には、グループ名または GID の数値を指定できます。