Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedureファイルの ACL エントリを変更する方法

  1. setfacl コマンドを使用してファイルの ACL エントリを変更します。


    % setfacl -m acl-entry-list filename ... 
    
    -m

    既存の ACL エントリを変更します。

    acl-entry-list

    ファイルまたはディレクトリで変更する 1 つまたは複数の ACL エントリのリストを指定します。ディレクトリのデフォルト ACL エントリを変更することもできます。有効な ACL エントリについては、表 6–7表 6–8 を参照してください。

    filename ...

    1 つまたは複数のファイルまたはディレクトリを空白で区切って指定します。

  2. ファイルの ACL エントリが変更されたことを確認します。


    % getfacl filename
    

例 6–9 ファイルの ACL エントリを変更する

次の例では、ユーザー anusha のアクセス権を読み取りおよび書き込みに変更します。


% setfacl -m user:anusha:6 ch3.sgm
% getfacl ch3.sgm
# file: ch3.sgm
# owner: stacey
# group: techpubs
user::rw-				
user::anusha:rw-        #effective:r--
group::r-               #effective:r--
mask:r--
other:r-

次の例では、book ディレクトリのデフォルトアクセス権を変更します。グループ staff のデフォルトのアクセス権を読み取りに変更し、さらに、ACL マスクのデフォルトアクセス権を読み取りおよび書き込みに変更します。


% setfacl -m default:group:staff:4,default:mask:6 book