Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

rpc.nisd 構文オプションを変更する

デフォルトでは、NIS+ デーモンはセキュリティレベル 2 で起動し、通常モードで動作します。サービス管理機能を使って rpc.nisd デーモンを呼び出すときに特定のオプションを指定する場合は、そのオプションを含むように /lib/svc/method/nisplus ファイルを変更します。詳細については、「NIS+ とサービス管理機能」を参照してください。

表 18–3 に、一般的な rpc.nisd 構文オプションをいくつか示します。

表 18–3 一般的な rpc.nisd 構文オプション

オプション 

目的 

-Y

デーモンが NIS 互換モードで動作することを指定します。これにより、デーモンは NIS クライアントからの要求に応答できます。ルートマスターを含む任意のサーバーで、NIS+ デーモンを NIS 互換モードで起動できます。 

-B

NIS 互換モードで動作している NIS+ デーモンに DNS 転送機能を追加します。このオプションでは、/etc/resolv.conf ファイルが DNS ネームサーバーとの通信用に設定されている必要があります。 

-S security-level

セキュリティレベルを指定する。0 は「NIS+ セキュリティを使用しない」、2 は「最高レベルの NIS+ セキュリティを使用する」という意味 (レベル 1 はサポートされない)

-F

デーモンによって提供されるディレクトリのチェックポイント設定を強行する。この動作は、ディレクトリのトランザクションログを空にして、ディスク空間を解放することになる