Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

NIS+ のドメイン

1 つの NIS+ のドメインは、ディレクトリオブジェクト、その org_dir ディレクトリ、その groups_dir ディレクトリ、および NIS+ テーブルのセットから構成されます。

この図には、3 つの主要ディレクトリグループで構成されている NIS+ ディレクトリを示します。

NIS+ のドメインは、実際に存在する名前空間の構成要素ではありません。これらは単に、現実の組織をサポートするために使用される名前空間の「一部分」を示すための便利な方法にすぎません。

たとえば、DOC 社に営業部門と製造部門があるとします。これらの部門をサポートするため、DOC 社の NIS+ 名前空間は、以下の図のような構造によって、3 つの主要ディレクトリグループに配置されることになります。

図 2–2 NIS+ ディレクトリ構造の例

この図には、3 つの NIS+ ドメインを示します。

このような構造を、3 つのディレクトリ、6 つのサブディレクトリ、およびいくつかの追加オブジェクトと表現するよりも、3 つの NIS+ ドメインと表現する方が便利です。

図 2–3 NIS+ ドメインの例

この図には、NIS+ ドメインをサポートするサーバーを示します。