Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

制約機構

制約を使用すると、管理者やアプリケーション開発者は、作業負荷が使用する特定の資源の消費にいくつかの制限を設定できます。制限を設定すると、資源の消費シナリオを簡単にモデル化できます。また、制限を設定することにより、無秩序に資源を要求してシステムの性能や可用性に悪影響を及ぼす可能性がある悪質なアプリケーションを制御できます。

制約は、アプリケーションに制限を課します。アプリケーションとシステムの関係は、アプリケーションが動作できないところまで悪化してしまう可能性があります。そのような事態を回避する方法の 1 つは、資源に関する動作が不明なアプリケーションに対する制約を徐々に強めていくことです。第 6 章資源制御 (概要)で説明する資源制御機能が、制約機構を提供します。新たに作成するアプリケーションであれば、資源の制約をアプリケーションが認識するようにすることもできます。ただし、すべての開発者がこの機能を使用するとは限りません。