Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

Procedurelx ブランドゾーンを起動する方法

ゾーンを起動すると、ゾーンが稼働状態になります。ゾーンは、準備完了状態またはインストール済み状態から起動できます。起動したインストール済み状態のゾーンは、準備完了状態から稼働状態に透過的に移行します。稼働状態のゾーンに対してはゾーンへのログインが可能です。

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。


ヒント –

ラベルが有効になっている Trusted Solaris システムでは、ブランドゾーンを起動できないことに注意してください。


  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. zoneadm コマンドを -z オプション、ゾーン名 (lx-zone)、および boot サブコマンドとともに使用することで、ゾーンを起動します。


    global# zoneadm -z lx-zone boot
    
  3. 起動が完了したら、list サブコマンドに -v オプションを指定して状態を確認します。


    global# zoneadm list -v
    

    次のような情報が表示されます。


    ID  NAME     STATUS       PATH                  BRAND      IP
     0  global   running      /                     native     shared
     1  lx-zone  running      /export/home/lx-zone  lx         shared

例 35–5 ゾーンのブート引数を指定する

-i altinit オプションを使用してゾーンを起動します。


global# zoneadm -z lx-zone boot -- -i /path/to/process

注意事項

ゾーン構成で指定された IP アドレス用のネットマスクをシステムが検出できなかったことを示すメッセージが表示された場合は、「ゾーン起動時に netmasks の警告が表示される」を参照してください。このメッセージは単なる警告であり、コマンドは成功しています。