USB フロッピーディスクは、ファイルシステムを追加する前にフォーマットする必要があります。その他のすべての USB 大容量ストレージデバイスを使用するには、PCFS または UFS ファイルシステムが必要です。USB デバイスをフォーマットするときには、次の点に注意してください。
USB フロッピーディスク以外で rmformat -F を使用しないでください。
デフォルトのスライスを使用しない場合は、rmformat -s コマンドを使用してスライスを作成します。必要に応じて、fdisk ユーティリティーを使用して USB デバイスにパーティションを作成します。手順については、次を参照してください。
「vold を使用しないで USB 大容量ファイルシステム上でパーティションを変更し、PCFS ファイルシステムを作成する方法」
「USB 大容量ストレージデバイス上で vold を使用しないで Solaris パーティションの作成およびスライスの変更を行う方法」
USB デバイスが自動的にマウントされている場合は、USB デバイス上にファイルシステムを作成する前に、マウント解除する必要があります。
手順 4 と 5 は、USB フロッピーディスクをフォーマットする必要がある場合にのみ実行してください。
スーパーユーザーになります。
USB デバイスをシステムに追加します。 USB デバイスのホットプラグを実行する方法については、次の節を参照してください。
(省略可能) USB デバイスを特定します。
次に例を示します。
# cd /dev/rdsk # ls -l c*0 | grep usb lrwxrwxrwx 1 root root 55 Mar 5 10:35 c2t0d0s0 -> ../../devices/pci@1f,0/usb@c,3/storage@3/disk@0,0:a,raw |
この例では、フロッピーディスクデバイスは c2t0d0s0 です。
必要に応じて、フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入します。
必要に応じて、フロッピーディスクをフォーマットします。
% rmformat -F long raw-device |
SPARC システムの場合、たとえば次のようになります。
% rmformat -F long /dev/rdsk/c2t0d0s2 |
x86 システムの場合、たとえば次のようになります。
% rmformat -F long /dev/rdsk/c3t0d0p0 |
ファイルシステムのタイプを判別し、デバイスがマウント解除されていることを確認します。次のいずれかの手順に従います。
USB デバイスのマウント解除の方法については、「vold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法」を参照してください。
PCFS ファイルシステムを作成します。
# mkfs -F pcfs -o nofdisk,size=size raw-device |
-size オプションを 512 バイトブロック単位で指定します。
次の例は、SPARC システムにおいて 1.4M バイトのフロッピーディスクに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。
# mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c2t0d0p0 Construct a new FAT file system on /dev/rdsk/c2t0d0p0: (y/n)? y |
次の例は、x86 システムにおいて 1.4M バイトのフロッピーディスクに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。
# mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c2t0d0s2 Construct a new FAT file system on /dev/rdsk/c2t0d0s2: (y/n)? y |
次の例は、SPARC システムにおいて 100M バイトの USB メモリースティックに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。
# mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c5t0d0s2:c |
次の例は、x86 システムにおいて 100M バイトの USB メモリースティックに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。
# mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c5t0d0p0:c |
このコマンドの実行には、数分かかることがあります。
UFS ファイルシステムを作成します。
# newfs raw-device |
次に例を示します。
# newfs /dev/rdsk/c4t0d0s7 |
大容量の USB ハードディスクの場合は、newfs -f 4096 オプションまたは newfs -T オプションの使用を検討してください。
フロッピーディスクの記憶容量は少ないので、UFS ファイルシステムのためにフロッピーディスクのかなりの容量が消費されます。
USB 大容量ストレージデバイス上での PCFS ファイルシステムの作成とスライスの変更の詳しい例については、次の 2 つの手順を参照してください。