Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

Procedurevold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイス上にファイルシステムを作成する方法

リムーバブルメディアサービスが無効になっている状態で USB 大容量ストレージデバイスにファイルシステムを追加するには、次の手順を実行します。

USB フロッピーディスクは、ファイルシステムを追加する前にフォーマットする必要があります。その他のすべての USB 大容量ストレージデバイスを使用するには、PCFS または UFS ファイルシステムが必要です。USB フロッピーディスクをフォーマットするときには、次の点に注意してください。


注 –

手順 7 と 8 は、USB フロッピーディスクをフォーマットする必要がある場合にのみ実行してください。


  1. スーパーユーザーになります。

  2. リムーバブルメディアサービスを無効にする方法については、「リムーバブルメディアサービスを無効または有効にする方法」を参照してください。

  3. リムーバブルメディアサービスが動作していないことを確認します。


    # svcs volfs
    STATE          STIME    FMRI
    disable        10:39:12 svc:/system/filesystem/volfs:default
  4. USB デバイスをシステムに追加します。

    USB デバイスのホットプラグを実行する方法については、次を参照してください。

  5. (省略可能) USB デバイスを特定します。

    次の例では、USB フロッピーディスクデバイスを特定します。


    # cd /dev/rdsk
    # ls -l c*0 | grep usb
    lrwxrwxrwx   1 root  root   55 Mar  5 10:35 c2t0d0s0 ->
    ../../devices/pci@1f,0/usb@c,3/storage@3/disk@0,0:a,raw

    この例では、フロッピーディスクデバイスは c2t0d0s0 です。

  6. 必要に応じて、フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入します。

  7. 必要に応じて、フロッピーディスクをフォーマットします。


    % rmformat -F long raw-device
    

    SPARC システムの場合、たとえば次のようになります。


    % rmformat -F long /dev/rdsk/c2t0d0s2
    

    x86 システムの場合、たとえば次のようになります。


    % rmformat -F long /dev/rdsk/c3t0d0p0
    
  8. ファイルシステムの種類を決定し、次のいずれかの作業を選択します。

    • PCFS ファイルシステムを作成します。


      # mkfs -F pcfs -o nofdisk,size=size raw-device
      

      -size オプションを 512 バイトブロック単位で指定します。

      次の例は、SPARC システムにおいて 1.4M バイトのフロッピーディスクに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。


      # mkfs -F pcfs -o nofdisk,size=2880 /dev/rdsk/c4t0d0s2
      

      次の例は、x86 システムにおいて 1.4M バイトのフロッピーディスクに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。


      # mkfs -F pcfs -o nofdisk,size=2880 /dev/rdsk/c4t0d0p0
      

      次の例は、SPARC システムにおいて 100M バイトの USB メモリースティックに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。


      # mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c5t0d0s2:c
      

      次の例は、x86 システムにおいて 100M バイトの USB メモリースティックに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。


      # mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c5t0d0p0:c
      

      このコマンドの実行には、数分かかることがあります。

    • UFS ファイルシステムを作成します。


      # newfs raw-device
      

      次に例を示します。


      # newfs /dev/rdsk/c4t0d0s7
      

      大容量の USB ハードディスクの場合は、newfs -f 4096 オプションまたは newfs -T オプションの使用を検討してください。


      注 –

      フロッピーディスクの記憶容量は少ないので、UFS ファイルシステムのためにフロッピーディスクのかなりの容量が消費されます。


    USB 大容量ストレージデバイス上での PCFS ファイルシステムの作成とスライスの変更の詳しい例については、次の 2 つの手順を参照してください。