Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

i ノード

i ノードには、ファイルに関して名前以外のすべての情報が入っており、ディレクトリ内に保管されます。i ノードは 128 バイトです。i ノード情報はシリンダ情報ブロック内に保管され、次の情報が入っています。

15 個のディスクブロックアドレスの配列 (0 - 14) は、ファイルの内容が格納されているデータブロックを指します。最初の 12 個は直接アドレスです。つまり、ファイルの内容のうち最初の 12 個の論理記憶ブロックを直接指します。ファイルが論理ブロック 12 個分より大きい場合は、13 番目のアドレスは間接ブロックを指します。間接ブロックには、ファイルの内容ではなく直接ブロックのアドレスが入っています。14 番目のアドレスは、二重間接ブロックを指します。二重間接ブロックには、間接ブロックのアドレスが入っています。15 番目のアドレスは三重間接アドレス用です。次の図に、i ノードから始まるこのアドレスブロックチェーンを示します。

図 22–1 UFS ファイルシステムのアドレスチェーン

UFS の i ノードのアドレス配列と、対応するファイルの記憶ブロックへの間接ポインタおよび二重間接ポインタとの関係を示す図